ルノー『マスターH2-Tech』に、FORVIAが水素貯蔵システム供給…IAAトランスポーテーション2024

ルノー・マスターH2-Techのプロトタイプ
ルノー・マスターH2-Techのプロトタイプ全 4 枚

FORVIAは、「IAAトランスポーテーション2024」において、ルノーの新型燃料電池商用車『マスターH2-Tech』に、水素貯蔵システムを供給すると発表した。

このシステムは最大9kgの水素を搭載でき、第2世代の複合カーボンファイバータンクを最大5つ使用する。これにより、製造プロセスの改善と材料使用の削減を通じて、より手頃で持続可能なソリューションを提供する。

FORVIAのシステムは、軽商用車向けに設計されており、バンの床下に収まる形状でタンクを配置する。これにより、水素貯蔵容量を最大化し、オプションのサイドタンクで柔軟性を発揮する。この設計は、日常的に高い走行距離や積載量を必要とする軽商用車のニーズに対応し、ダウンタイムの最適化を図る。

この第2世代タンクは、フランス東部のアレンジョワ工場で製造されており、1kgの水素あたりのCO2eフットプリントを10%削減する。また、カーボンファイバーの使用量を減らし、CO2フットプリントの低いカーボンファイバーを統合している。新しい高容量ラインにより、FORVIAは生産時間を短縮し、品質を向上させ、柔軟性を高めることで生産コストを5分の1に削減し、より手頃なソリューションを実現している。

2023年には、FORVIAは1万1000個の水素タンクを納品し、世界的な主要サプライヤーとしての地位を確立した。これにより、FORVIAは持続可能な技術を通じて商用車市場における水素エネルギーの普及を推進している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る