「アルファード」など狙われた高級車、「わずか2分半」で乗っ取り[新聞ウォッチ]

トヨタ アルファード。警察庁が発表した盗難に関する統計では2023年の盗難件数が最も多かった。
トヨタ アルファード。警察庁が発表した盗難に関する統計では2023年の盗難件数が最も多かった。全 3 枚

戦後間もない昭和の世代ならば「3分間待つのだぞ」という、爆発的に流行したあのレトルトカレーのテレビCMをご存じだろう。ところが、海外でも人気のトヨタ自動車の『アルファード』などの高級車を盗むには、そのレトルトカレーよりも短い時間で乗っ取って持ち出せるそうだ。

「CANインベーダー」と呼ばれる機器を使って高級車などを盗み、外国に密輸する窃盗グループが暗躍しているニュースはしばしば伝えられているが、その手口では「短ければわずか2分半でできる」という捜査関係者の話などをベースにして、きょうの産経が社会面のトップ記事で詳しく報じている。

それによると、手口で目立つのは「車を破壊させることなく外から電気信号を発してカギを開けたり、エンジンを始動させたりする『CANインベーダー』と呼ばれる小さな機器だ」と指摘。そして「犯人らも指示役、実行役、依頼を差配するブローカーなど分業化が進んでおり、全国で警察の重要課題となっている」とも警鐘を鳴らす。

また、どうすれば被害を防げるかについては、捜査幹部は「CANインベーダーをつなぐ部品は車に数カ所あるが、車外からアクセスしやすいのは助手席側のものだけ」として、助手席側のスペースを駐車場の壁などに詰めて駐車することを推奨する」と解説。さらに、「ハンドルロックを付けるなど、目に見える対策で『盗みにくい』と思わせることも大事」ともアドバスしている。

2024年9月30日付

●衆院選10月27日投開票、財務加藤氏、外務岩屋氏(読売・1面)

●就活ON! アイシングループ生産技術本部主任・本田寛子さん、太陽電池開発 子育ても (読売・11面)

●石破新総裁「期待」52%、本社世論調査、自民支持率上昇33% (毎日・6面)

●インタビュー最前線、ブリヂストンサイクル・磯部正博社長、自転車で地域貢献 (毎日・9面)

●10月値上げラッシュ、郵便、火災保険…、最低賃金もアップ (産経・1面)

●主張、EV電池への投資、半導体の失敗を忘れずに(産経・2面)

●高級車盗わずか2分半、CANインベーダー悪用、乗っ取り (産経・21面)

●10月株価政策見極め、総裁選後に円高・株先物急落 (日経・3面)

●いすゞ、EV充電最適化、顧客向け、太陽光設備連携 (日経・10面)

《福田俊之》

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