リープモーターのEV『T03』と『C10』、欧州で受注開始…約300万円からの低価格武器に

リープモーターの『T03』
リープモーターの『T03』全 2 枚

ステランティスは、中国の新興EVメーカー、リープモーター(零跑汽車)のEV『T03』と『C10』の受注を欧州で開始した。

リープモーターのEV『T03』と『C10』

ステランティスの各ブランドの指定ディーラーが、クリーンで安全かつ手頃なモビリティを提供する役割を果たしす。欧州での納車開始は2024年内を予定している。

今回の注文の開始は、ステランティスとリープモーターの合弁会社、リープモーター・インターナショナルにとって重要な節目。この合弁会社は、高技術でコスト効率の高い中国の新エネルギー車(NEV)の世界販売を目指しており、設立から1年でこの節目を迎えた。ステランティスは約15億ユーロを投資し、リープモーターの株式の約21%を取得している。

リープモーター車の初期市場は、ベルギー、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、スイス、英国。リープモーター・インターナショナルは、今年第4四半期から中東・アフリカ(イスラエルおよび海外フランス領)、アジア太平洋(オーストラリア、ニュージーランド、タイ、マレーシア、ネパール)、南米(ブラジル、チリ)への展開を計画している。

リープモーターは欧州で2つの完全装備モデルを投入する。T03は5ドアのAセグメントコンパクトEVで、航続距離は265km(WLTP)。価格は1万8900ユーロ(約305万円)から。C10はDセグメントSUVで、航続距離は420km(WLTP)。価格は3万6400ユーロ(約587万円)からで、10月にディーラーに到着する予定だ。

両モデルは最先端の電気技術と高い性能、効率、安全性、航続距離を手頃な価格で提供する。リープモーター・インターナショナルは、今後3年間で毎年新車を投入する計画だ。

リープモーター・インターナショナルは、中国ブランド車をターゲットにしており、欧州でのリープモーター車の投入は、ステランティスブランドのポートフォリオを補完し、顧客の多様なニーズと価格帯をカバーする、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの最高峰セダン『LS』36年の歴史に幕、SNSでは「センチュリーが後継モデルに?」との期待も
  2. 「かっこよすぎて悶える」ホンダ『プレリュード』レーシングカー公開!SNSでは「来年が楽しみ」と活躍に期待
  3. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  4. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  5. ポルシェ『カイエン』次期型のEV、インテリア先行公開…14.25インチOLED製フルデジタルメーター採用
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る