「6分30秒切り」ニュル市販車最速記録、メルセデスAMG『ONE』が更新

メルセデスAMG『ONE』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立
メルセデスAMG『ONE』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立全 5 枚

メルセデスベンツは10月2日、メルセデスAMGが開発したハイパーカー、メルセデスAMG『ONE』が、ドイツのニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立した、と発表した。

メルセデスAMGのブランドアンバサダーでDTMドライバーのマロ・エンゲル選手が、20.832kmのコースを6分29秒090で走破。これは2022年10月に同車が記録した自身のタイムを5秒以上更新する記録だ。

メルセデスAMG『ONE』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立メルセデスAMG『ONE』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立

メルセデスAMG ONEは、F1由来のハイブリッド技術を市販車に初めて搭載したモデル。1基の内燃機関と4基の電気モーターを組み合わせたEパフォーマンス・ハイブリッドシステムにより、最大出力1063hpを発揮。最高速度は352km/hに制限されている。

車体にはカーボンモノコックやカーボンボディ、アクティブエアロダイナミクス、プッシュロッドサスペンションなど、モータースポーツ由来の先進技術が惜しみなく投入されている。

記録達成時、エンゲル選手は「レースプラス」ドライビングモードを選択。これにより、最大限のエアロダイナミクス効果と堅固なシャシーセッティング、車高の低下(フロント37mm、リア30mm)が実現された。

さらに、ドラッグ・リダクション・システム(DRS)の操作を最適化することで、高速セクションでの速度向上とコーナリング時のダウンフォース確保を両立させた。

メルセデスAMG『ONE』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立メルセデスAMG『ONE』がドイツ・ニュルブルクリンク北コースで新たな市販車最速記録を樹立

メルセデスAMG ONEの心臓部であるEパフォーマンス・ハイブリッドドライブは、F1エンジンを手がけるメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ社との緊密な協力のもと開発された。1.6リットルV6ターボエンジンに4基の電気モーターを組み合わせ、最大11000rpmまで回転する。

電動ターボチャージャーの採用により、アイドリング時から全回転域で瞬時のレスポンスを実現。さらに、フロントアクスルに搭載された2基の電気モーター(各120kW)により、トルクベクタリング機能を備えた4WDシステムを構築している。

今回の記録更新により、メルセデスAMG ONEは市販車として初めて6分30秒の壁を突破。スーパースポーツカークラスにおける圧倒的な存在感を示している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る