KTMは、電動オフロードバイク『フリーライド E』の新型を発表した。
これは、同社が電動『フリーライドコンセプト』を市場に投入してから10年を迎える節目のモデル。ハードエンデューロのスター、マニュエル・レッテンビッヒラーがこのバイクをアピールし、厳しいオフロード環境での性能を証明している。
新型フリーライド Eは、低排出ガスや静音性といった環境への配慮に加え、高いメンテナンス性を兼ね備えている。トライアルバイクのような機能を持ちながら、シートの欠如や短いギア比、過剰な騒音といった制約を克服している。11kWの定格出力と19.2kWのピークパワー、37Nmのトルク、最高速度95km/hを誇るこのバイクは、3つの走行モードとエネルギー回収設定を備え、柔軟な走行が可能だ。
また、KTMはシャシーを新開発し、軽量でスリムな設計を実現した。バッテリーは5.5kWhの容量を持ち、2~3時間のエンデューロ走行が可能で、充電時間は通常の家庭用電源で8時間。サスペンションには最新のWP XACTとXPLOR技術を採用し、調整が容易という。
この新型フリーライド Eは、オーストリアの生産ラインから12月に出荷され、2025年1月からKTMの正規ディーラーで購入可能となる。