災害時に特化した小型EV電配車が登場…スマホ1800台分の充電が可能なバッテリーを積載

スマホ600台分の充電可能なバッテリーを3台積載、災害時に特化した小型EV電配車が登場
スマホ600台分の充電可能なバッテリーを3台積載、災害時に特化した小型EV電配車が登場全 2 枚

ペロブスカイトソーラーパネルを利用した充電不要の小型EVモビリティを開発するEVジェネシスが、災害時の停電や孤立集落への電力供給を目的とした、小型EV電配車を発表した。

【画像全2枚】

日本では台風や地震などの自然災害が頻発し、被災地での避難生活の質が低下することが懸念されている。特に山間部の集落では、一般車両の通行が困難になることが多い。このような状況で活躍が期待されるのが、今回開発された小型EV電配車だ。

この電配車には、安全性の高いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが搭載されており、走行用と電配用の2種類のバッテリーを分けて使用することで、より多くの電力供給を可能としている。走行用バッテリーは150kmの走行が可能で、電配用バッテリーはスマートフォン600台分の充電が可能。電配車にはこのバッテリーを3台積載できる。

EVジェネシスは、電気の地産地消を目指し、ペロブスカイトソーラーパネルから発電した電力を無駄なく蓄電する技術を開発している。バッテリーと充電器は国際的な安全基準を満たし、防水性能も備えているため、豪雨の中でも使用可能となっている。

この小型EV電配車は、平常時には地域の物流や観光案内でも活用できるほか、災害時には被災地支援インフラの一部として、現代社会における新たなライフラインとなることが期待されている。

また、EVジェネシスでは次世代モーターを使用した1人乗りEVジャイロコプターの開発にも着手しており、未来の移動手段の実現も目指している。

《ヤマブキデザイン》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ハイラックス』新型、11月10日にタイで世界初公開へ
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る