東京メトロ上場、時価総額1兆円超の好発進も課題山積[新聞ウォッチ]

東京メトロ
東京メトロ全 2 枚

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。

2018年のソフトバンク以来の大型上場と期待を寄せていた東京地下鉄(東京メトロ)が、東証プライム市場に上場した。個人投資家を中心に買いが集まり、初値は上場前に株式を売り出した価格(公開価格)1200円を36%上回り、終値は同45%高の1739円で引けた。

その終値を基に算出した時価総額は1兆103億円で、日本の鉄道会社で7位となり、JRを除く私鉄系では東急、西武、阪神阪急ホールデングスに次ぐ4番目という。

約6年ぶりの大型の新規株式公開(IPO)となったことからも、きょうの各紙にも「東京メトロ上場」のニュースを1面や経済面などに大きく報じている。このうち、日経は「初日は『快走』で終わる形となり、今後の個人の資産形成の呼び水となることが期待される」としている。

一方で、読売は「鉄道に依存する事業構造はリスクにもつながる。今後も成長を続けるには、多角化が課題となる」と指摘。朝日も「30年代半ばに向けて一部路線の延伸計画も進めており、インフラ整備を円滑に進めつつ、さらに稼ぐ力をつけられるかが今後の鍵だ」とも。

さらに、産経は総合面のトップ記事として「鉄道依存脱却なるか」との大見出しで「年間の乗降客数は20億人を超え、JRを除く全国の私鉄でトップ。ただ、運輸事業への依存が強く、市場からは不動産を含む非運輸事業の拡大などを求められている。一方で、長年の懸案となってきた都営地下鉄との統合の議論は先送りされる可能性がある」とも伝えている。まずは「出発進行」と好発進したものの、今回の上場が運行の安全を妨げなければいいが、きょうからの株価の動きも注視したい。

2024年10月24日付

●ベンツGクラス、初のEVを発売(読売・6面)

●東京メトロ上場、終値1739円、収益力評価、時価総額1兆円超、事業多角化が課題(読売・6面)

●金融庁立ち入り、トヨタ子会社も、保険の実態調査か(朝日・7面)

●円下落、一時153円台、7月末以来の水準(毎日・7面)

●欧州EV三重苦、需要低迷、中国猛攻、環境規制(産経・3面)

●ガソリン価格横ばい、174円90銭(東京・4面)

●ダカール市販車12連覇狙う、トヨタ車体(東京・6面)

●テスラ、蓄電池を全国販売、ヤマダと連携、1000店規模(日経・1面)

●ベトナム自動車ショー開幕、日本勢、HVが目玉(日経・10面)

●米GM、EVは小型シフト、3万ドル以下を投入、黒字化急ぐ、低コスト電池調達拡大(日経・13面)

●全国100店に急速充電器、オートバックス、30年までに(日経・13面)

●ボルボ、7~9月純利益38%増(日経・13面)

●自動車株が逆行高、GM決算好感、トヨタ一時4%高(日経・17面)

《福田俊之》

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