「物言う株主」に狙い撃ちされた日産自動車、旧村上ファンド系も大株主に浮上か[新聞ウォッチ]

日産自動車グローバル本社
日産自動車グローバル本社全 2 枚

相手の弱みにつけ込んで利益を得るのはアクティビスト(物言う株主)の“お家芸”でもあるが、急激な業績の悪化から国内外で9000人の人員削減を行い、生産能力も2割減の400万台程度に引き下げるというリストラ策を発表した日産自動車が、旧村上ファンド系関連とみられる投資ファンドに狙い撃ちされているという。

きょうの産経や日経などが「日産株、旧村上系取得か、2.5%、向上策期待で株急伸」などのタイトルで報じている。それによると、11月12日の東京株式市場では日産の株が一時前日比76円(21%)高となる444円60銭まで上昇。約3か月ぶりの高値を付けた。ただ、終値は47円20銭(13%)高の415円80銭と、高値からは上げ幅を縮小したという。

日産がその前日(11日)に提出した2024年4~9月期の半期報告書では、大株主に名前を連ねたのは「サンテラ(ケイマン)リミテッド アズ トラスティ オブ イーシーエム マスター ファンド」で、9月30日時点で2.5%を保有。そのファンドは旧村上系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが運用するファンドと同じ名前で、そのファンドが「エフィッシモを指すのは事実」(日経)と市場関係者は指摘する。

エフィッシモは旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンドで、川崎汽船やリコーなどの大株主としても知られるほか、日産の上場子会社にあたる日産車体の株式も9月末時点で30%保有しており、日産車体の株価も一時急騰したとも伝えている。

2024年11月13日付

●製造業円高で減益、9月中間10.4%中国景気低迷も響く(読売・9面)

●首都高八重洲線通行止めへ、来年4月KK線は廃止 (読売・29面)

●最後のスーパーカブ50、ホンダ来月12日発売 (朝日・7面)

●旧村上系が取得か、日産株9日時点で2.5% (毎日・6面)

●「撮り鉄」共存、鉄道各社模索、迷惑行為に先手、沿線住民ら協力 (産経・10面)

●第二次石破内閣初会見で抱負、中野国交相「交通空白」地域解消に意欲 (産経・10面)

●脱EV政策、テスラ1強拍車?トランプ氏思惑巡り日系企業警戒感 (東京・2面)

●トヨタやホンダ、米ロビー費増加、関税やEV優先巡り、トランプ氏復権で加速も(日経・1面)

●車両荷台製造カルテルか、公取委、新明和など立ち入り(日経・43面)

《福田俊之》

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