子乗せも通学用も「男子向け」キーワードに、ヤマハが新型電動アシスト自転車3モデルを発表

ヤマハの子乗せモデルの新型電動アシスト自転車『PAS babby』『PAS kiss』
ヤマハの子乗せモデルの新型電動アシスト自転車『PAS babby』『PAS kiss』全 34 枚

ヤマハ発動機は18日、電動アシスト自転車『PASシリーズ』の新モデルとして、子乗せモデルの新型『PAS babby』『PAS kiss』、通学モデルの新型『PAS ULU』を発表した。右肩上がりに増える電動アシスト自転車市場で、子育てパパや男子学生も乗れるラインアップを追加し、存在感を高める。

ヤマハが1993年に初めて市場に投入し開拓してきた電動アシスト自転車市場は、過去10年を見ても出荷台数は2倍に成長。2022年にはピークの74.2万台を迎えた。ヤマハはPASシリーズとして約20車種を揃え、さまざまな年齢、ライフスタイルに応じた商品展開をおこなっている。従来は「移動を楽にするための道具」だった電動アシスト自転車だが、移動の多様化や健康意識やライフスタイルの変化などで、その接点は若年化の傾向にあるという。

そこで今回は、特に需要が見込まれる子乗せモデルを全面刷新、さらに学生向け通学モデルを新開発し、市場投入すると発表した。

◆パパも積極的に乗りたい子乗せモデル『PAS babby』『PAS kiss』

ヤマハの子乗せモデルの新型電動アシスト自転車『PAS babby』『PAS kiss』ヤマハの子乗せモデルの新型電動アシスト自転車『PAS babby』『PAS kiss』

子乗せモデルの『PAS babby』『PAS kiss』が開発に掲げたのは、母と子の自転車から「家族の自転車」へ、子育てを楽にから「楽しく子育て」へというコンセプト。共働き世代の増加などで父親が電動アシスト自転車などでの送り迎えをする機会も多くなっていることから、男性でも女性でも使いやすいゆったりとした設計をおこなった。日々の送り迎えや買い物だけでなく、週末には思わず遠出をしたくなるような商品をめざしたという。

低重心で運転しやすく、シートからチャイルドシートとの感覚も広げたほか、パパママの日常的な乗り換えも考慮しシートの上下もワンタッチでできるようにした。デザインやカラーもユニセックスで、シンプルかつモダンなものに。また「やさしさ」を表現するためチェーンケースなどに楕円形(オーバル)をモチーフとして取り入れた。

またチャイルドシートにも軽快感を感じられるような配色とし、開閉バーによる乗降性の向上、座面のクッション性を向上させるなど、安全性と快適性を進化させた。前乗せタイプのPAS kissも、同様に軽快なカラーとし、マグネットバックルで乗降性をアップさせている。

メーカー希望小売価格は、PAS babbyが18万4000円、PAS kissが18万7000円。発売はいずれも1月30日。

◆男子が選べる「ダサくない」電動アシスト自転車を

ヤマハの通学モデルの新型電動アシスト自転車『PAS ULU』と、CMキャラクターの稲垣来泉さん、小田推真さんヤマハの通学モデルの新型電動アシスト自転車『PAS ULU』と、CMキャラクターの稲垣来泉さん、小田推真さん

通学モデル『PAS ULU』については10代の学生の声をヒアリングし開発に活かしたという。コロナ禍を経て路線バスや通学バスの運行本数が減少していること、電動アシスト自転車の普及により若年層は「電動アシストネイティブ世代」であること、男子ユーザーの増加などから、少子高齢化ながら通学用途の需要は今後も伸長が見込まれる。

これまでもヤマハのラインアップには通学モデルを複数車種用意していたが、より学生に特化した機能や、増加する男子ユーザーが積極的に選びたくなるデザインなどを採用することで、さらなる販売拡大をめざす。

学生の声を実際に聞いてみると、デザインが良いのは当たり前で、男女共に機能性を重視することがわかった。そこでタフなスタイル、低重心・幅広タイヤによる力強く安定した走行性能、しっかりとしたブレーキ、「ダサくなく」かつ大きな荷物でも積載できるバスケット、こだわりのカラーなどを盛り込んだ。

ヤマハの通学モデルの新型電動アシスト自転車『PAS ULU』ヤマハの通学モデルの新型電動アシスト自転車『PAS ULU』

カラーは男女問わず選べる、カジュアルでありながらタフな印象を与える「マットカーキグリーン」、落ち着いた印象にさりげないアクセントを加えた「マットダスティダークブルー」、洗練されたエレガントな印象の「マットエクリュ」、どんな服装にも合わせやすいスタンダードカラーの「マットブラック2」の4色を揃えた。

メーカー希望小売価格は15万5000円。新生活が始まるシーズンの2025年3月21日に発売となる。

《宮崎壮人》

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