コンチネンタル、車内の生体情報を検知する革新的ディスプレイ発表へ…CES 2025

コンチネンタルの「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレイ」
コンチネンタルの「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレイ」全 3 枚

コンチネンタルは11月20日、米国ラスベガスで2025年1月に開催されるCES2025において、革新的な車載ディスプレイ技術を初公開すると発表した。

「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレイ」と名付けられたこの技術は、ダッシュボードディスプレイの背後に設置されたカメラとレーザープロジェクターを使用して、車内の乗員の生体情報を追跡する。高解像度のOLEDスクリーンを通じて乗員を検知するため、肉眼では完全に見えない仕組みとなっている。

この革新的なディスプレイは、安全性と快適性の向上に大きく貢献する。例えば、3D距離マッピング機能を活用してエアバッグなどの拘束装置の展開を最適化し、シートベルトの正しい装着を確認することができる。さらに、生体認証ソリューションの大手プロバイダーのトリナミックス(BASFの子会社)と共同開発された技術は、心拍数などの生体パラメーターを非接触でモニタリングし、運転席でのストレス状況や差し迫った医療緊急事態を識別することが可能だ。

コンチネンタルの「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレイ」コンチネンタルの「インビジブル・バイオメトリクス・センシング・ディスプレイ」

システムは1.5メガピクセルの近赤外線カメラと目に安全なレーザードットプロジェクターを高解像度OLEDスクリーンの背後に組み込んでおり、生体パラメーターをモニタリングする。人工知能ベースのアルゴリズムを用いて、レーザードットプロジェクターが発する不可視光スペクトルの光点の反射を捉え、結果を導き出す。

また、ドライバーとコックピットの距離や、シートベルトが正しく装着されているかを確認するための繊維素材の分類など、他の関連情報も提供する。

この技術は、ドライバーモニタリングシステムの解釈に関連する複数の重要なデータポイントを捉えることができ、肉眼では見えない革新的なオールインワンソリューションを実現している。

《森脇稔》

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