最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!

ポルシェ 911 GT3 RS 改良新型のプロトタイプ
ポルシェ 911 GT3 RS 改良新型のプロトタイプ全 24 枚

ポルシェは今秋、『911』シリーズの高性能モデル「911 GT3」改良新型を発表したが、さらにそのGT3シリーズ頂点に立つ「911 GT3 RS」改良新型のプロトタイプをカメラが捉えた。GT3 RSは、シリーズで最もサーキット志向が強い、究極の911であり、“サーキットウェポン”の異名を持つスパルタンモデルだ。

スクープ写真:ポルシェ『911 GT3 RS』プロトタイプ

ニュルブルクリンクでスクープ班が捉えた2026年型のプロトタイプは、改良されたフロントバンパーとヘッドライトが確認できる。後部のアップデートは顕著で、バンパーの角に新しいエアアウトレットを装備し、さらに992.2世代と同じ新デザインのLEDテールライトが配置される。ディフューザーも刷新されており、おそらく効率の向上と、外観をこれまで以上にアグレッシブにすることを目的としているのだろう。

インテリアはまだ撮影されていないが、992.2世代では、1964年の登場以来911の定番となっているアナログの回転計に代わる、新しいフルデジタル・インストルメントクラスターが導入されたので、GT3 RSにも採用されることが濃厚だ。

当初、GT3シリーズにはハイブリッドパワートレインが搭載されると噂されていたが、GT3改良新型は、従来の自然吸気4.0リットル水平対向6気筒エンジンを引き継いでおり、RSも同様ではないかと思われる。

ポルシェ 911 GT3 RS 改良新型のプロトタイプポルシェ 911 GT3 RS 改良新型のプロトタイプ

ただし、ポルシェのエンジニアたちは排出ガス規制と格闘しており、GT3は最高出力510psを維持したものの、最大トルクは従来型の470Nmから449Nmに低下した。そして、このトルク低下を補うために、ファイナルドライブのギヤ比を8%小さくした。

ポルシェがGT3 RS改良新型に同じアプローチを適用すると、従来型と同様の最高出力525psを発揮するが、最大トルクは465Nmから20Nmほど低下すると予想される。しかしファイナルドライブ比を小さくすれば、従来の0-100km/h加速タイム3.2秒に匹敵する数値は可能と見られる。さらに空力はマクラーレン『セナ』でさえ到達できないレベルを維持している。

ポルシェのモータースポーツロードカーの責任者であるアンドレアス・プロイニンガー氏は最近、排出ガス規制の強化により2026年以降は、4.0リットル水平対向6気筒エンジンにハイブリッドやターボ技術を組み込むように変更する必要があると認めており、これが最後のノンターボで非ハイブリッドモデルになることだろう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ルノー『クリオ』新型、フランスで受注開始…約350万円から
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る