Netflix、ドラマ『セナ』のために実走可能なF1レプリカ22台を製作

【動画】Netflix、ドラマ『セナ』のために実走可能なF1レプリカ22台を独自製作
【動画】Netflix、ドラマ『セナ』のために実走可能なF1レプリカ22台を独自製作全 2 枚

Netflixは、11月29日に独占配信を開始するドラマ『Senna(セナ)』の撮影にあたり、主人公である往年のF1スター、アイルトン・セナが使用したものを含む、当時のレーシングカーの数々を独自に製作したことを明らかにしました。

『Senna』は、1994年にレース中の事故によって他界したF1チャンピオン、アイルトン・セナの生涯を追う全6話のドラマ。そのストーリーは、セナがレースの世界に足を踏み入れるきっかけになったレーシングカートとの出会いに始まり、英国に渡って参戦したフォーミュラ・フォードを経て、F1の頂点に上り詰める姿、そしてさらにあの悲劇的な事故までを描きます。

見どころは、日本でも大人気だったセナの、ほとんど公にされていなかったプライベートを含む物語です。そして一方では、当時のレーシングカーによる走行シーンがどれだけリアルに描写されるかも、特にセナがサーキットを走る姿に熱狂した世代には気になるところでしょう。

現実的に考えれば、1980年代~1990年代のレースシーンを撮影するために、もはや現存しないものもあるかもしれない当時のマシンを何台も揃えるのはほぼ不可能。大部分をCGで再構築することになります。しかしNetflixは、きちんとしたレースの様子を撮影するために、本物にしか見えない走行可能なF1のレプリカを製作することを選択しました。



マシン製作にはアルゼンチンのスポーツカーメーカーであるCrespiが協力し、ドラマに登場するレプリカは総数22台にも及びました。(訂正:初出時、製作台数を24台としていましたが、正しくは22台の誤りでした。お詫びして訂正いたします。)そのほとんどは、オリジナルのマシンの図面と、実車のスキャンから製作されたのだそう。さらに、一部のシャシーは共通設計にすることで、外装を交換するだけで別のマシンに様変わりさせることができ、撮影スケジュールの短縮にも一役買ったとのことです。

予告映像を見れば、セナが3度のチャンピオンを獲得した絶頂期のマクラーレンのマシンと、当時ライバルとしてしのぎを削ったフェラーリ641、ウィリアムズFW14、ベネトンB194などのマシンが本物そのまま(映像中ではタバコ系スポンサーのロゴも再現されています)の姿で登場しているのがわかります。

ほかにも、セナが駆った歴代のマシンである黒いJPSカラーのロータスや、セナのF1初表彰台となった1984年モナコGPで使用されたトールマンTG184などがピットガレージ前に並ぶ姿もあります。往年のF1マニアなら、どこか間違いがないか探してみるのも面白いかもしれません。

予告映像では、マシンの造形だけでなく、時代ごとに特徴的なマシンのエンジン音の再現にも注力していることが語られています。セナがF1を走った時代は、最大出力1400馬力とも言われた1.5リッターターボエンジンから、3.5リッターの高回転型自然吸気エンジンへの規定変更に伴い、エンジン音も大きく変化しました(その後2000年代には3.0リッターエンジンで2万回転近くまで回るようになります)。

ちなみに、ドラマでセナを演じるのはブラジル出身の俳優、ガブリエウ・レオーニ。レオーニは、日本で今年7月に公開されたアダム・ドライバー主演の映画『フェラーリ』でも、レース中に事故死するアルフォンソ・デ・ポルターゴ役に扮していました。


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《Munenori Taniguchi》

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