変動料金制導入で揺れる東京湾アクアライン、渋滞緩和に “大波小波”の通行料[新聞ウォッチ]

東京湾アクアライン
東京湾アクアライン全 2 枚

千葉県と神奈川県を海底で結ぶ東京湾アクアライン(全長約15km)で、渋滞緩和のために試験的に導入している通行料金を変動させる制度について、2025年度から、混雑する休日の午後の料金を最大2倍まで引き上げる改訂案が検討されているという。

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千葉県が発表したもので、きょうの読売なども社会面に取り上げている。それによると、ピーク時と車の流れが閑散となるオフピーク時との間でより料金に差をつけ、さらなる渋滞緩和を図るのが狙いという。

東京湾アクアラインでは、特に休日の激しい渋滞が大きな課題となっており、2023年7月から2025年3月まで、千葉県木更津から神奈川県の川崎方面へ向かう上り線で、土日祝日の午後1時から8時のETCを搭載した普通車の通行料金を通常の800円から1200円に値上げする一方で、午後8時以降は600円に値下げする制度が試験導入されている。

ただ、千葉県によると、渋滞の緩和に向けた効果は「一定程度みられる」としながらも「休日の午後に交通が集中する状況は続いている」などと判断。このため、2025年度以降も試験導入の継続に向けて、新たな料金の改訂案を提示することになったという。

それによると、上り線では、土日祝日の午後1時から7時に、通常の2倍の1600円まで引き上げ幅を拡大させる半面、午後8時から翌朝4時までは、半額の400円まで引き下げる。また、木更津方面に向かう下り線でも試験導入を始め、混雑する土日祝日の午前5時から7時には通常料金の800円から1000円まで引き上げるなどとしている。

渋滞緩和のためには通行料金に差をつけて見直すことも必要だが、アクアラインは休日に限らず平日でも車同士の衝突事故などによる大渋滞も少なくない。また強風時でも速度制限を守らない暴走車もしばしば見かけるなど、交通安全ルールの徹底を呼び掛けることも大切だろう。

2024年12月4日付

●トランプ氏「買収反対」USスチール、年末審査期限,大統領選後初表明企 (読売・2面)

●アクアラインの料金変動幅拡大、来年4月から (読売・29面)

●金属労協ベア1万2000円要求へ、来年春闘2000円増、最高額 (産経・10面)

●のぞみ自由席減発表、JR東海・西、来春から3→2両に (東京・4面)

●世界の企業、連続増益、7~9月金融・AI好調 (日経・1面)

●ガソリン減税の結論1年先送り、自民方針 (毎日・6面)

●24年ヒット商品番付、物価高・災害…備えの消費(日経・3面)

●ステランティス構造改革に暗雲、CEO退任、2年ぶり株安 (日経・13面)

●VWスト参加者10万人に (日経・13面)

●BYD、世界戦略車30年の計、内製磨き今年400万台射程(日経・15面)

《福田俊之》

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