豊田合成は、ドイツで開催された「自動車の安全システムに関する国際シンポジウム」(Airbag2024)において、CAE技術を用いた最新の研究成果を発表した。
同社は、交通事故発生時の人体の挙動と傷害をコンピューター上で再現するシミュレーション技術(CAE技術)を活用し、主力製品であるエアバッグの保護性能向上に取り組んでいる。
このシンポジウムは、産官学連携で車の安全性を高めるために隔年開催されており、そこで共有された知見が将来の交通安全の方針や規制に影響を与える重要な場となっている。豊田合成は、世界の交通事故死傷者ゼロへの貢献を目指し、より安全で安心なモビリティ社会を支える製品の開発・提供を目的として毎回参加している。
今回の発表では、人体の挙動と傷害を忠実にシミュレーションできる「人体モデル」を活用した研究成果が注目を集めた。豊田合成は20年以上にわたり、ダミー人形を用いた衝突模擬試験に加え、人体モデルを用いた安全性評価を継続している。
