フォーミュラEから水素車まで! JAIAイベントで見えた未来のモビリティ

行幸通りの展示風景
行幸通りの展示風景全 26 枚

JAIA(日本自動車輸入組合)は2024年11月15・16日の2日間にわたって東京丸の内地区を中心に「JAIAカーボンニュートラル促進イベント in 東京」を開催した。

JAIAは2021年に東京、2022年大阪、2023年神戸と同様のイベントを開催してきたが、今回は従来を大きく上回る大規模なものとなった。イベントプログラムは15日と16日で若干異なった。

15日は1日限定で東京駅丸の内口から皇居に向かって伸びる行幸通りを使っての展示が行われた。行幸通りは普段は広場として利用され、皇室行事と外国大使の信任状捧呈式の馬車列が東京駅から皇居に向かうときのみ道路として機能する特別な場所だ。

手前からBMW iX2 Xドライブ30 Mスポーツ、BYDシールAWD、メルセデス・ベンツG580ウィズEQテクノロジー/(行幸通り会場)手前からBMW iX2 Xドライブ30 Mスポーツ、BYDシールAWD、メルセデス・ベンツG580ウィズEQテクノロジー/(行幸通り会場)

行幸通りに展示されたクルマはアウディ『Q6 e-tron』、MINI『カントリーマンSE4』、BMW『i5 M60 Xドライブ・ツーリング』、BMW『i5ハイドロジェン』、BMW『iX2 Xドライブ30 Mスポーツ』、BYD『ドルフィン』、BYD『アット3』、BYD『シールAWD』(3台)、ヒョンデ『コナNライン』、ヒョンデ『アイオニック5』、ヒョンデ『ネクソ』、ジャガー「i-タイプ6」(フォーミュラE)、メルセデスベンツ『EQS450+』、メルセデスベンツ『G580ウィズEQテクノロジー』、ポルシェ『タイカン』(東京マラソン仕様)、ポルシェ「99Xエレクトロニック」(フォーミュラE)、フォルクスワーゲン『ID. Buzz』の計17台。

右がBMW i7 M70、左奥がマクラーレン・アルトゥーラ/(丸ビル会場)右がBMW i7 M70、左奥がマクラーレン・アルトゥーラ/(丸ビル会場)

行幸通りの展示はメーカーやブランドで区分けされているわけはなく、今回のイベントの趣旨に合わせて、カーボンニュートラルブース、V2Hブース、充電ネットワークブース、水素・FCVブース、ジャパンモビリティショー2023ブース、東京マラソンブース、フォーミュラEブース、バッテリ・リサイクルブース、路上救援ブース、クール・ネット東京ブース、2025年日本国際博覧会ブースとテーマごとに分類された展示方法が採られていた。

また、15日には明治安田ホールでは「EV市場の現状と今後の動向」、「充電インフラの環境整備」、「クルマ・社会・パートナーシップ大賞と地方連携」「自動車整備人材の課題と取組」の4つのテーマに沿ったトークセッションが実施された。このトークセッションは事前に登録した関係者のみが参加できるものだったが、その様子についてはユーチューブで視聴できる(2024年12月2日現在)。

丸ビル会場(屋外)ではアウディ『Q4スポーツバック40 e-tron Sライン』、BMW『i7 M70 xドライブ』、ヒョンデ・アイオニック5、マクラーレン『アルトゥーラ』、メルセデス・マイバッハ『EQS』、ポルシェ『マカン』、ポルシェ・タイカンを15日・16日の2日間連続で展示。15日限定でメルセデスベンツ「EQS350」、16日限定でメルセデスベンツG580ウィズEQテクノロジーを展示。KITTEテラスでは15日・16日の2日間連続でBMW i5 M60 Xドライブ、BMW『iX M60』、BMW『Xレーベル』、メルセデスベンツ『EQB350』、テスラ『モデル3』、テスラ『モデルY』、ボルボ『EX30』の四輪車にくわえ、BWW『CE02』、BMW『CE04』の2台の二輪車も展示された。

東京ビルTOKIAガレリアでは、電動商用車や充電インフラ、バッテリー・リサイクル、自動車整備人材関連などEVを取り巻く周辺機器やインフラ、人材などに関する展示もおこなわれた。

BMW i5 M60xドライブとBWW CE02/(KITTEテラス会場)BMW i5 M60xドライブとBWW CE02/(KITTEテラス会場)

11月16日には自動車評論家などの運転によるEV同乗試乗会も開催。筆者もドライバーとして参加した。用意された試乗車はメルセデスベンツG580ウィズEQテクノロジー、メルセデスベンツ『EQA』、BMW『iX1』、BMW『i4』、BMW『iX3』、BMW iX M60、ヒョンデ・アイオニック5、ヒョンデ・コナNライン、『レンジローバーPHEV』の8台だった。この試乗会を目当てにやってきた希望者だけでなく、東京駅丸の内口周辺ということも手伝って通りがかりの道場希望者もおり、人気コンテンツとなった。

2025年の開催予定や場所などは決まっていないが、2021年以降毎年開催されているイベントだけに、今後の開催にも期待が高まるところだ。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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