メルセデスベンツ、ローマ教皇に『GクラスEV』ベースの「ポープモービル」開発

メルセデスベンツがローマ教皇フランシスコのために『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発
メルセデスベンツがローマ教皇フランシスコのために『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発全 8 枚

メルセデスベンツは、ローマ教皇フランシスコのために、『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発したと発表した。教皇専用車のポープモービルとしては、初のEVとなる。

ローマ教皇のために開発した初の電動「ポープモービル」

この特別仕様車は、新型電動Gクラスをベースに、教皇の公務用途に合わせて特別にカスタマイズされている。

新型ポープモービルは、2025年の聖年に合わせて納車される予定で、教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」に示された環境保護の取り組みの実現に貢献するものとされている。

メルセデスベンツがローマ教皇フランシスコのために『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発メルセデスベンツがローマ教皇フランシスコのために『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発

車両の特徴として、4つのホイールモーターを活用した電動駆動システムが採用されており、公の場での低速走行に最適化されている。後部座席は、中央に配置された高さ調節可能な1人掛けシートに置き換えられ、さまざまな角度から聴衆に語りかけることができるよう回転機能が付いている。

外観では、Bピラーから後方のルーフが取り除かれ、独特のサイドプロファイルが創出されている。雨天時には専用のハードトップで乗員を保護する。左リアドアは伝統的な車体製作技術で一体成型され、右リアドアのヒンジは反対側に移設されている。

メルセデスベンツのオラ・ケレニウスCEOと、グラーツ、ジンデルフィンゲン、ローマの開発チームは、教皇フランシスコから私的謁見に招かれている。

メルセデスベンツがローマ教皇フランシスコのために『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発メルセデスベンツがローマ教皇フランシスコのために『Gクラス』のEVをベースにした「ポープモービル」を開発

この新型ポープモービルの納車により、メルセデスベンツとバチカンの長年にわたる関係が継続される。メルセデスベンツは約100年にわたり、バチカンに車両を供給してきた歴史がある。

新型電動ポープモービルの外装は、従来のポープモービル同様、クラシックなパールホワイトで塗装されている。この特別な車両は、教皇の公務遂行と環境保護の両立を象徴する存在となる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  3. キアがついに日本初上陸へ!EVバンの導入に「未来感あっていい」「街の景色が変わるかも」など期待の声
  4. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  5. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る