JVCケンウッド新本拠地、横浜で“未来のモノづくり”が動き出す

JVCケンウッド新本拠地、横浜で“未来のモノづくり”が動き出す
JVCケンウッド新本拠地、横浜で“未来のモノづくり”が動き出す全 12 枚

JVCケンウッドが従来各地に点在していた開発拠点を横浜本社地区に集約、新たにValue Creation Square(バリー・クリエーション・スクエア)としてリニューアルした。研究開発機能の集約により開発スタッフの交流を生み出し新たな製品創造が期待される。

JVCケンウッドは本社のある神奈川県横浜市の施設を新たに「Value Creation Square(バリュー・クリエーション・スクエア)」と名付けてリニューアルした。従来の本社機能に加えて、新たな建屋として建設したHybrid Center(ハイブリッド・センター)ビルには、技術開発の設備や人が集結するJVCケンウッドの新しい開発拠点となった。

従来は八王子事業所にスピーカー開発などを手がけるモビリティ&テレマティクサービス分野があり、横浜市緑区にはセーフティ&セキュリティ分野、無線システム事業部があるなど研究開発の部隊はいくつかの事業所に点在していた。そんな技術、研究開発、商品企画の各スタッフ&施設を一カ所にまとめるのが今回のテーマとなった。新しくなったバリュー・クリエーション・スクエアのプレス向けのお披露目が実施され、中でも新ビルとなるハイブリッド・センターは研究開発の機能や各フロアの役目などを館内ツアーで見て回ることになった。

バリュー・クリエーション・スクエアの広大なスペースの中に建てられた新ビルであるハイブリッド・センターは、外観からは波をイメージした装飾が施される。これは電波や音波など、JVCケンウッドが手がける製品開発の重要な要素を込めた意味合いを持たせているもの。またビル中央部には1階から4階までの吹き抜けを設けたりフリーアドレスの執務スペースを設けることで、これまでは別々の事業所で開発に取り組んでいたメンバーに交流を生み出し、新しい発想が生まれる働く環境としている。

1、2階は試験設備エリアとなる。研究開発を手がけるスタッフが集まる建屋だけに、同じビル内に試験関連の各種設備があることは非常に効率が良い。

まずは見学したのは試聴室。カー用のスピーカーを規定のエンクロージャーにセットして試聴できる環境。スピーカーはスペックだけではわからない部分も多く、開発の最終段階では聴感が決め手になることも多く非常に大切な設備だ。

さらに恒温槽・熱衝撃試験室は温度の評価を行う試験設備。カー、無線、オーディオなどの製品開発で必須の設備。しかも同施設内には46台もの恒温槽を持ち試験設備の規模の大きさでも国内有数とした。ここでの試験について少し説明しておこう、例えばカー用であれば-30度~60度(さらには100度など)の条件で試験が実施され、車内の温度変化にも耐えられる製品開発が生み出されていく。


《土田康弘》

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