新素材でバッテリーを冷却、EV急速充電時の過熱防止技術をヒョンデモービスが開発

ヒョンデモービスが開発したEVの超急速充電時におけるバッテリーの過熱を防ぐ新しい冷却素材技術
ヒョンデモービスが開発したEVの超急速充電時におけるバッテリーの過熱を防ぐ新しい冷却素材技術全 1 枚

韓国の自動車部品大手のヒョンデモービスは、電気自動車(EV)の超急速充電時におけるバッテリーの過熱を防ぐ新しい冷却素材技術を開発したと発表した。

この技術により、世界トップクラスのバッテリー冷却技術を確立し、将来のモビリティ市場での競争力強化を目指している。

新たに開発された「パルセーティングヒートパイプ」と呼ばれる素材は、アルミニウム合金と冷媒で構成されている。このパイプをバッテリーセル間に配置することで、急速充電時に上昇する内部温度を低下させる効果がある。超急速充電時にバッテリーの発熱が増加しても、熱に耐える安定した熱管理システムを実現し、EVの充電時間を大幅に短縮することが期待されている。

ヒートパイプは、2つの物体間の熱伝達効率を高める金属管状の熱伝導体で、コンピューターのCPUやスマートフォンなどの電子機器の冷却に使用される高放熱素材。特に、パルセーティングヒートパイプは、内部の冷媒の振動と循環によって熱を拡散させるため、高速で移動する車両に適用しても重力の影響による性能低下が最小限に抑えられる。標準的なアルミニウムと比較して10倍以上の熱伝達性能を持ち、過熱したバッテリーセルの熱を迅速に外部に移動させる。


《森脇稔》

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る