米環境保護庁(EPA)は、カリフォルニア州大気資源局(CARB)が申請していた2つの自動車排出規制に関する適用免除を承認したと発表した。これにより、カリフォルニア州は独自の厳格な排出基準を実施・執行できることになる。
承認された規制は、軽量車両を対象とした「先進クリーン車II(ACC II)」と、大型車両およびエンジンの低NOx規制「オムニバス」の2つ。クリーン・エア法の下、カリフォルニア州は深刻な大気質問題に対処するため、EPAの規制とは独立した排出要件を採用する権限を有している。
ACC II規制は、2026年から2035年以降のモデルイヤーの軽・中量車両およびエンジンを対象とした包括的な要件パッケージ。これには低排出車(LEV)規制とゼロエミッション車(ZEV)規制の改訂が含まれる。
CARBの予測によると、ACC II規制によってスモッグや煤煙の原因となる汚染物質(微小粒子状物質PM2.5、窒素酸化物NOx、炭化水素HC)、温室効果ガス、有害大気汚染物質が削減されるという。