「完璧なモーター」など革新的な電動化技術、マーレが出展へ…CES 2025

モーター用テクノロジーキット
モーター用テクノロジーキット全 4 枚

ドイツに本拠を置く自動車部品大手のMAHLE(マーレ)は、1月7日に米国ラスベガスで開幕する「CES 2025」に、熱管理と電動化に焦点を当てた革新的な製品技術を出展する。

同社は、効率的な熱管理が効率的な電動モビリティを可能にするという考えのもと、最新の技術を紹介する予定だ。

注目すべき製品の一つは、電動モーター用の新技術キット。これは、MAHLEのベンチマークである Superior Continuous Torque (SCT) と MAHLE Contactless Transmitter (MCT) 電動モーターの利点を組み合わせたものだ。この「完璧なモーター」は、高い最大出力、非接触で摩耗のない電力伝送、希土類元素不使用、そして最高の効率性を兼ね備えているとアピールする。

EコンプレッサーEコンプレッサー

また、MAHLEは電気自動車をワイヤレス充電コイルの上に簡単かつ正確に位置決めできるシステムを開発。このソリューションは、SAE Internationalによって世界標準として認められ、バッテリーや電気・ハイブリッド車向けの有線充電に代わる魅力的な選択肢として、市場への迅速な導入が期待されている。

自然界からインスピレーションを得た製品も注目を集めている。バイオニックファンは、フクロウの羽から着想を得て開発された。このファンは、トラックのファン音を最大4dB(A)低減できる。これは音の出力を半分以上削減するのと同等の効果がある。

高性能バイオニックファン高性能バイオニックファン

バイオニック冷却プレートは、電気自動車のバッテリー冷却に不可欠な部品だ。自然をモデルにしたこの冷却プレートは、リチウムイオンバッテリーの高速充電、長距離走行、長寿命を確保しつつ、システム全体の効率を大幅に向上させる。MAHLEは冷却性能を10%向上させ、圧力損失を20%削減することに成功した。

MAHLEは、これらの革新的な製品を通じて、電動モビリティの効率向上と持続可能性に貢献することを目指している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  4. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  5. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る