生成AIでデザインしたヤマハの低速EV、東京オートサロン2025で初公開へ

生成AIでデザインされたヤマハ発動機の低速EVモビリティ「DIAPASON C580」の拡張モデル
生成AIでデザインされたヤマハ発動機の低速EVモビリティ「DIAPASON C580」の拡張モデル全 13 枚

AIスタートアップのFinal Aimは、ヤマハ発動機が開発中の低速EVモビリティ「DIAPASON C580」(ディアパソンC580)をベースに、生成AIを活用した拡張モデルをデザインしたと発表した。この新しいデザインは、2025年1月10日から12日まで幕張メッセで開催される「東京オートサロン2025」で初公開される予定だ。プロモーション動画もAIによって生成されている。

Final Aimは2019年12月に創業し、生成AIによる新たなデザイン開発や知的財産権の管理に対応したプラットフォーム「Final Design」を提供している。今回のプロジェクトでは、この技術を活用し、従来のデザインプロセスでは考えられなかった短期間で大量のアイデアを創出。さらに、思いがけない多様な選択肢を試行錯誤することで、デザインの創造性を大幅に向上させることに成功。2024年1月には、ヤマハ発動機との共創によるマイクロEVトラクターのコンセプトデザインを発表している。

ヤマハ発動機とFinal Aimの共創によるマイクロEVトラクターヤマハ発動機とFinal Aimの共創によるマイクロEVトラクター

DIAPASON C580は、ヤマハ発動機が開発中の小型低速EV汎用プラットフォームコンセプトだ。2人乗り電動モビリティで、畑地や不整地などの多様な路面環境において、俊敏な移動性とスマートな使い勝手を提供する。

今回のコラボレーションでは、自動車以外の領域におけるカスタマイズ文化の新たな可能性を提示すべく、DIAPASON C580をベースに生成AIを活用して拡張モデルをデザインした。

Final Aimのデザイン・知財管理プラットフォーム「Final Design」のダッシュボード画面Final Aimのデザイン・知財管理プラットフォーム「Final Design」のダッシュボード画面

さらに、Final Aim独自のスマートコントラクト技術を活用したデザイン・知財管理プラットフォーム「Final Design」により、中間生成物や最終データの知的財産権を確保し、安心・安全な生成AIデザインプロセスを実現した。

この取り組みは、EVモビリティの分野に新たな可能性をもたらすだけでなく、AIを活用したデザイン開発の未来を示唆している。

《森脇稔》

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