ブガッティ『ボリード』、顧客が初のサーキット走行…雨天で333km/hを記録

ブガッティ『ボリード』
ブガッティ『ボリード』全 6 枚

ブガッティは、最新のサーキット専用ハイパーカー『ボリード』の顧客が初めてサーキット走行を行ったと発表した。舞台となったのは、米国テキサス州にあるF1グランプリの名門サーキット、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)だ。

雨天で333km/hを記録したボリード

ボリードは、ブガッティが近年開発した唯一のサーキット専用モデルだ。多くの所有者は2025年に予定されている専用トラックデイを心待ちにしているが、今回の顧客は自身へのクリスマスプレゼントとして、いち早くCOTAでの走行を決意した。

走行前日には、ブガッティの専門スタッフによる詳細な技術説明が行われた。5.513kmの全長と20のコーナーを持つCOTAは、熟練ドライバーでも難しいサーキットとして知られている。

ブガッティ『ボリード』ブガッティ『ボリード』

当日は安全性と楽しさを両立させるため、慎重にプログラムが進められた。2周のウォームアップ走行の後、ピットに戻ってマシンの最終チェックを行い、タイヤ空気圧やオイル量など、あらゆる点で最適化が図られた。

その後、オーナーは12周のホットラップを敢行。雨天にもかかわらず、最高速333km/hを記録し、マシンとドライバーの限界に挑戦した。オーナーにとっては、単なるスピード体験ではなく、卓越したエンジニアリングの結晶であるボリードとの一体感を味わう貴重な機会となった。

この顧客のボリードは、フレンチレーシングブルーをベースに、ノクターンブラックカーボンのアクセントを効かせたデザインとなっている。これは、ブガッティの伝説的なレーシングカー「タイプ35」にインスピレーションを得たもので、同社のモータースポーツの伝統を称えている。

ブガッティ『ボリード』ブガッティ『ボリード』

内装も外装に合わせ、フレンチレーシングブルーとベルーガブラックアルカンターラを組み合わせ、磨かれたアルミニウムのアクセントが施されている。また、「Equipe Curtis」と刻まれたカスタムトラックプレートは、エットーレ・ブガッティの有名な「Equipe Bugatti」レーシングチームへのオマージュとなっている。

ブガッティ・ボリードは、サーキットでの極限の走行を目的に設計された究極のハイパーカーだ。今回の顧客走行は、その卓越した性能と、所有者に提供される比類なき体験の一端を示すものとなった。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  5. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る