【ダカールラリー2025】地元サウジアラビアのヤジード・アルラジ、四輪総合初優勝を果たす

四輪総合優勝の栄冠はヤジード・アルラジ組が獲得。
四輪総合優勝の栄冠はヤジード・アルラジ組が獲得。全 10 枚

ダカールラリーの2025年大会が現地1月3~17日に開催され、地元サウジアラビアのヤジード・アルラジが自身初の四輪総合優勝を果たした。“トヨタ勢”による制覇は2年ぶり4回目となっている。

◆ルーマニアのダチアが四輪総合トップ戦線に参入

アフリカ、南米の各章に続く第3章、サウジアラビアでの開催も6回目となった世界最高峰の冒険ラリー“DAKAR”(ダカール)。四輪総合優勝戦線からは2024年優勝のアウディが去り、ルーマニアのダチアが参入と、2025年は勢力図の変化を迎える年となった。

名門コンストラクターのプロドライブ(ダカールでも“継戦中”)と組むダチアからは、ナッサー・アルアティア(ダカール制覇5回、うち3回はトヨタでの勝利)、セバスチャン・ローブ(WRC=世界ラリー選手権でタイトル獲得9度)といったビッグネームが参戦し、「サンドライダー」のステアリングを握る。

また、前回優勝の巨星カルロス・サインツ“シニア”(WRC王座2回、ダカール制覇4回)は、WRCではお馴染みの“タッグ名”となっている「フォード Mスポーツ」(マシンはラプター)に移り、自身初のダカール連覇に挑戦することとなった。

◆サインツ、ローブは早期離脱、“トヨタ勢”が優勝を争う

2025年大会は前半戦に大物の戦線離脱が相次いだ。サインツ(フォード Mスポーツ)、そしてダカール初制覇が悲願となりつつあるローブ(ダチア)が早々に戦線を去ることに……。

そして後半戦、接戦の四輪総合優勝争いを展開したのは“トヨタ勢”の2人だった。ひとりは、欧州と南アフリカの両陣営から総勢6台の「GRダカールハイラックスEVO」で臨んだトヨタGAZOOレーシング(TGR)のヘンク・ラテガン。もうひとりは、OVERDRIVE RACINGの「ハイラックス オーバードライブ」を操るヤジード・アルラジである。

僅差といっていい戦いのなかで首位交代を繰り返した両雄、最終日の1日前の16日(ステージ11)に奪首したアルラジがそのまま翌日(ステージ12)も逃げ切って、自身初のダカール四輪総合優勝を成し遂げた。サウジアラビア籍のアルラジは、母国ウインということになる(優勝コ・ドライバーはティモ・ゴットシャルク=ドイツ)。2位ラテガンとの最終タイム差3分57秒で、アルラジは自身11回目の挑戦を実らせた。

トヨタの本陣チームであるTGRによる制覇は成らなかったが、トヨタ勢としては2年ぶり4回目のダカール四輪総合優勝ということになった。南米最後の開催だった2019年大会での初優勝以降、トヨタ勢は7年で4勝(2022、23年は2連覇)。なお、アルアティア以外のトヨタ優勝ドライバーはアルラジが最初である。

◆フォード Mスポーツのエクストローム3位、ダチアのアルアティア4位

四輪総合3位にはMスポーツ フォードのマティアス・エクストロームが入った。DTMや世界ラリークロス選手権で王座獲得実績を有するなど、四輪マルチプレーヤーとして活躍するエクストロームは、サインツ同様にアウディからMスポーツ フォードに移ってダカール参戦を継続、自己最高成績を残した。優勝のアルラジとは約20分差。

4位にはダチアのアルアティアが続いている。こちらは優勝者と約24分差だった。ダチアの初陣は上出来と見るべきか、あるいはアルアティアの力量に負うところ大と見るのが妥当か…?

◆二輪総合優勝はKTMのサンダース。ホンダは連覇ならず、2-3フィニッシュ

二輪の総合優勝はレッドブルKTMファクトリーレーシングのダニエル・サンダースで、自身初。ホンダ勢(Monster Energy Honda HRC)は連覇ならずも、2-3フィニッシュ、トップ6に4台が入っている。2位はトーシャ・シャレイナ、3位にエイドリアン・ヴァン・ベバレン。連覇を狙ったリッキー・ブラベックは5位だった。

ダカールの四輪で長く存在感を発揮し続けている日本陣営といえば、「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC、トヨタ車体)」と「日野チームスガワラ」である。TLCの三浦昂組は四輪総合83位、ロナルド・バソ組は同108位で、TLCは12年連続の市販車部門勝利となっている。

日野の菅原照仁組は終盤までトラック総合トップ10を維持していたのだが、ラスト前のステージ11で苦境に陥り、最終的には13位でのフィニッシュとなった(四輪総合97位)。日野の初参戦からの連続完走回数は34へと伸びている。

(*本稿の順位等は日本時間1月18日15時の段階のダカールラリー公式サイト掲示等に基づく)

《遠藤俊幸》

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