深夜のタクシー「シェア乗り」実証実験、1月20日に鹿児島市で開始へ…地方の課題に挑む

NearMe(ニアミー)が深夜のタクシー「シェア乗り」実証実験を1月20日に鹿児島市で開始へ
NearMe(ニアミー)が深夜のタクシー「シェア乗り」実証実験を1月20日に鹿児島市で開始へ全 1 枚

NearMe(ニアミー)は鹿児島市からの委託を受け、深夜の新たな移動手段としてタクシー「シェア乗り」の実証実験を1月20日から開始する。この取り組みは、夜間の市街地から住宅団地への移動手段を拡充し、市民の利便性向上を目指すものだ。

NearMeは鹿児島市からの委託を受け、21時から26時までの時間帯でタクシーの相乗りサービスを提供する。利用者は通常のタクシー料金よりも安価に移動できるため、経済的な負担が軽減されることが期待される。

鹿児島市では、特に23時以降の深夜帯において公共交通機関が限られており、郊外の住宅地に住む市民にとって移動手段の選択肢が少ないことが課題となっていた。「シェア乗り」の導入により、飲食店での勤務後の帰宅や繁華街での飲食後の移動など、夜間の多様なニーズに対応することが可能になる。

この取り組みは、利用者だけでなくタクシー事業者にとってもメリットがある。複数の乗客を乗せることで1回あたりの運行距離が長くなり、業務の生産性向上につながると期待されている。

鹿児島市の下鶴隆央市長は「この実証実験を通じて、市民の夜間の移動手段を充実させ、市街地の活性化にもつなげていきたい」とコメントしている。

実験開始に先立ち、1月17日10時から事前予約の受付が開始された。鹿児島市は本実験の結果を踏まえ、「シェア乗り」の本格導入について検討を進める方針だ。

これは、地方都市における夜間の公共交通の課題解決に向けた新たな試みだ。鹿児島市の取り組みが、他の地域における同様のサービス導入のモデルケースとなる可能性もある。

《森脇稔》

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