「ボックスサブウーファー」という選択肢の、利点と不利点を分析!【低音強化のススメ】

「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の搭載例(ケンウッド・KSC-SW40)。
「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の搭載例(ケンウッド・KSC-SW40)。全 3 枚

クルマのドアに取り付けられるスピーカーでは、口径的な問題でスムーズに超低音を再生し難い。ゆえにカーオーディオ愛好家の多くは「サブウーファー」を導入し、「低音強化」を実行している。当連載ではそれに関心を抱くドラバーに向けて、実践法を公開している。

【画像全3枚】

◆「ボックスサブウーファー」には、タイプ違いが2つある!?

さて、これまでの記事にて説明してきたとおり、サブウーファーにはタイプ違いが3つある。「小型・薄型のパワードサブウーファー」、「ボックスサブウーファー」、「単体サブウーファー」、これらだ。今回は、この中の小型・薄型のパワードサブウーファーにスポットを当てる。

最初に、これが何なのかを簡単におさらいしておこう。これはつまり、「サブウーファーユニット」と「大型のボックス」とが一体化した製品だ。

なお、これにもさらにタイプ違いが2つある。1つは「パワーアンプも一体化したもの」で、もう1つは「パワーアンプを一体化していないもの」だ。とはいえ「既製の大型ボックスが一体化している」という点は共通で、そのことを持って同一タイプと考えた方が分かりやすくなる。なので当連載でも、これらをひと括りにして説明している。

「ボックスサブウーファー(非パワードタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX2530)。「ボックスサブウーファー(非パワードタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX2530)。

◆振動板のストローク量が大きいがゆえに、本格的な重低音を奏でられる!

では、小型・薄型のパワードサブウーファーの利点と不利点とを説明していこう。まずは利点から。

利点の中で筆頭に挙げるべきはズバリ、「本格的な重低音を楽しめること」だ。「ボックス」が大きいことにより、この利点は生み出される。

というのもボックスが大型化することによりより、大型のサブウーファーユニットを装着できるようになる。で、小型・薄型のパワードサブウーファーに装着されているサブウーファーユニットと比べると、“厚み”が大きく異なってくる。結果、振動板のストローク量が大きくなるので、空気をしっかり震わせられるようになる。ゆえに、体に伝わるパワフルな重低音を奏でられることとなるのだ。

それでいて、導入のハードルは案外低い。単体サブウーファーと比べた場合、ボックスを自前で用意する必要がないからだ。そしてさらには、「ボックスの性能的な信頼感が高い」という利点も得られる。

「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX1010A)。「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX1010A)。

◆メーカーが、自社ウーファーにベストなボックスを用意!

というのも、ボックスを自前で用意する場合には設計を工夫することで鳴り方を自分好みに調整できるが、逆にいうと失敗も有り得てくる。しかし小型・薄型のパワードサブウーファーでは、メーカーが自社にて開発したサブウーファーユニットに対してベストなボックスを用意する。メーカーはユニットの能力を知り尽くしているわけなので、ボックスの設計を失敗し得ない。

一方、不利点もある。まずは小型・薄型のパワードサブウーファーと比べた場合には、「インストール性が落ちること」が不利点となる。ボックスが大きいゆえに、シート下には入らない。

またパワーアンプが一体化していないモデルの場合には、別途「外部パワーアンプ」も必要となるので、選択と取り付けの手間が増えコストがかさむケースも出てくる。とはいえ、好みの外部パワーアンプを選べることはむしろ利点だ。そして「パワーアンプ」が別体化している分、本体の価格は低めとなる。なのでアンプが別体化していても、総合的に大きなマイナスとはならない。

今回は以上だ。次回は単体サブウーファーについて解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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