愛車でYouTubeも楽しめる! カロッツェリア最新ディスプレイオーディオ完全ガイド[サウンドユニット・選択のキモ…メインユニット編]

カロッツェリア・DMH-SF900
カロッツェリア・DMH-SF900全 3 枚

愛車のサウンドシステムを進化させたいと思ったときには、当連載の各記事を参考にしてほしい。カー用の音響機材の選び方を毎回、多角的に解説している。現在は「メインユニット」の1タイプ、「ディスプレイオーディオ」にスポットを当てている。

◆高機能機からリーズナブルなモデルまで、ラインナップが多彩!

前回は、市販ディスプレイオーディオの市場全体のトレンド解説を行ったが、それに引き続いて当回からは、具体的にどのような機種があるのかを紹介していく。まず今回は、カロッツェリアの製品についてその特長を分析していく。

なおカロッツェリアは、ディスプレイオーディオのラインナップが充実している。現在は計7機種を用意し、機能や価格的なバリエーションも豊富だ。

顔ぶれをざっと見ていこう。7機種あるうちの5機種はハイグレードモデルで、各機ともApple CarPlayとAndroidAuto(以下、CarPlay接続)に対応している。ただしCD/DVDメカは省かれている。それに続き1機種のスタンダード機があり、それはCarPlay接続に対応しCD/DVDメカも搭載する。そして1機種ベーシック機があり、当機はCarPlay接続には非対応だ(CD/DVDメカは搭載)。

なお上位5機種は、3系統に分類できる。「900系」「700系」「500系」、この3つだ。900系のみ1機種展開で、それ以外は2機種ずつが名を連ねる。

カロッツェリア・DMH-SZ500カロッツェリア・DMH-SZ500

◆トップエンド機なら、ワイヤレスCarPlayにも対応。動画系アプリも便利に楽しめる!

さて、3系統ある高機能モデルのうちのトップエンドとなるのは、最新機でもある900系の『DMH-SF900』だ。なお当機は、カロッツェリアのディスプレイオーディオの中で唯一、10V型のモニター(フローティング構造)を装備する。

そして当機は、CarPlay接続をワイヤレスにて実行できる。なので音楽アプリを楽しむときにもCarPlay接続した方が、Bluetooth接続よりも便利だ。どちらもコードの煩わしさと都度の接続の面倒がない点では共通だが、CarPlay接続ではアプリの表示をそのまま車載機のモニターに映せてほぼすべての操作を車載機側にて行える。Bluetooth接続では、曲送り等の基本操作しか車載機側では行えない。

そしてDMH-SF900は、カロッツェリアだけのスペシャル機能「ウェブリンク」にも対応する。当機能は、対応スマホアプリの表示を車載機のモニターに映し出せて操作も行えるというものだ。CarPlay接続では動画系のアプリは動かせないが、当機能では動画系アプリも満喫できる。HDMI入力端子を装備するのでスマホのミラーリングも可能だが、ウェブリンクに対応するアプリなら当機能経由で接続した方が、より便利に扱える。

カロッツェリア・DMH-SF700カロッツェリア・DMH-SF700

◆ブラウザを搭載するモデルも存在。そして全機種とも本格システム運用も可能!

次いでは、それ以外の高機能機について説明していこう。なお登場時期が最近なのは500系の方だ。なのでこの2機種(9V型フローティングモデルと6.8V型2DIN機)もウェブリンクに対応している。そしてさらにHDMI入力端子も備えるので、ミラーリングも行える。ちなみに昨年の夏にリニューアルされた6.8V型2DIN機は、ワイヤレスCarPlay接続も実行可能だ。

一方700系はウェブリンクには非対応だが、この2機種(9V型フローティングモデルと6.8V型2DIN機)には「ブラウザ」が搭載済みだ。ゆえにスマホを使わずしてYouTubeが観られる(通信環境は別途必要)。またHDMI入力端子も装備する。なお9V型機は、高音質Bluetoothコーデックの「LDAC」にも対応している。

ところでカロッツェリアのディスプレイオーディオは全7機種とも、「ネットワークワークモード」に対応している。これを活用するとフロント2ウェイスピーカーの「マルチ駆動」と「マルチ制御」を行える。つまり、本格的なシステム運用が可能となるのだ。この点も大きな魅力となっている。

今回は以上だ。次回はアルパインのディスプレイオーディオにスポットを当てる。乞うご期待。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. 【エクストレイル AUTECH SPORTS SPEC試乗】エクストレイル史上最高の乗り心地に感動…加茂新
  4. 『フォードGT』生産終了へ、最後のモデルは67台限定のサーキット専用車
  5. フォークリフトや特殊車両向けドリンクホルダー、サンワサプライが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る