環境にやさしい「グリーン鉄」採用のエコカー、補助金を最大5万円上乗せへ[新聞ウォッチ]

EV充電イメージ
EV充電イメージ全 1 枚

二酸化炭素(CO2)の排出を極力抑える電気自動車(EV)などの普及がままならないでヤキモキしている経済産業省が、エコカー購入者への補助金を4月から一部引き上げる方針を固めたという。

きょうの読売が1面で報じているが、それによると、CO2の排出を抑えて製造した鋼材(グリーン鉄)を車体に採用する自動車メーカーの車で、補助金を最大5万円増やすそうだ。走行時だけでなく製造過程でもCO2を削減するため、鋼材を供給する鉄鋼メーカーに脱炭素投資を促す狙いもあるとみられる。

具体的な補助金増額の対象は、2030年度までのグリーン鉄の調達量や導入比率などの計画を提出した自動車メーカーの新車で、ほぼ全社が提出するとみられ、経産省は3月下旬までに計画を評価し、25年度分の補助額を決定。26年度以降は調達実績も審査する方針とも伝えている。

現在のエコカーに対する国の補助金は、EVが最大85万円、軽EVやプラグインハイブリッド車(PHEV)が55万円、燃料電池車(FCEV)が255万円だが、グリーン鉄を車体に採用すれば、最大5万円が加算されるという。

国内の新車市場はマルチパスウェイを標榜する中、相変わらずハイブリッド車(HEV)のシェアが圧倒的で、いわゆるEVなどの“究極のエコカー” は鳴かず飛ばず状態だが、補助金を最大5万円上乗せしても、はたして需要の喚起がどこまで期待できるのだろうか。

2025年1月27日付

●エコカー補助5万円増、4月からCO2抑制鋼材使用で、経産省方針(読売・1面)

●鈴木修氏にインド勲章(朝日・28面)

●自動運転車お台場走行へ (毎日・21面)

●ソニーの技術発信、銀座に「パーク」、YOASOBIと共創、体験型プログラム開催 (東京・19面)

●内閣支持横ばい43%、本社世論調査、追加利上げ「評価」54% (日経・1面)

●ニュース一言、SUBARU大崎社長(日経・10面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ワゴンは“古くて新しい”…今、面白い車とは?
  2. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  3. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  4. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  5. ハーレーダビッドソン、横浜で交通安全パレード開催へ 先頭ライダーは魔裟斗
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る