メルセデスベンツ待望の完全電動『Vクラス』、快適で豪華に進化

メルセデスベンツ VクラスEV 新型のプロトタイプ
メルセデスベンツ VクラスEV 新型のプロトタイプ全 38 枚

メルセデスベンツが現在開発中のミニバン、フル電動となる『Vクラス』次期型の市販仕様プロトタイプを、スクープ班のカメラが捉えた。自動車業界が持続可能性を重視する中、メルセデスベンツは2027年の市場投入をめざし、完全電動Vクラスのテスト走行を開始している。

新型Vクラスは、メルセデスベンツ・ブランドの代名詞である高級感とパフォーマンスを体現するだけでなく、電気自動車の分野における大きな進化となるだろう。メルセデスベンツは2023年にティザーイメージを公開した時、「快適で、豪華で、広い」モデルになると予告したのだ。

Vクラス次期型は、家族向け、ビジネス用途、冒険を求める人々のニーズに応えることが開発目標だ。広々とした室内空間を備え、乗客と荷物のために充分なスペースを確保し、実用性を犠牲にすることなく快適性を重視する人にとって、理想的な選択肢となる。高品質な素材、カスタマイズ可能な座席配置、高度なテクノロジーを特徴とし、あらゆる旅が楽しい体験になる。

メルセデスベンツ VクラスEV 新型のプロトタイプメルセデスベンツ VクラスEV 新型のプロトタイプ

スクープ班が極寒のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、滑らかなラインと大胆なフロントグリルを備え、メルセデスベンツの特徴である洗練された美しいデザインを維持している。空力的な形状は、見た目に魅力的なだけでなく、効率と航続の向上も期待できるはずだ。

フロントエンドの角張ったノーズはカモフラージュだろう。実際のボンネット形状はもっと流線型になっている可能性がある。ヘッドライトユニットは上部に鋭い形のLEDデイタイムランニングライトが配置され、かなりシャープな目付きを想像できる。窓のガラス面の上下高さが低く、スポーティな印象だ。この窓ガラスと、後方へ向かって幅の狭くなるルーフ、そしてフラッシュドアハンドルは本物とみていい。

ボンネットの下には、印象的なパフォーマンスを発揮する最先端の電動パワートレインが搭載される。複数のバッテリーオプションが用意され、ユーザーは通勤や長距離ドライブなど、自分のニーズに合った航続を選択できるだろう。急速充電機能をサポートしており、バッテリーを迅速かつ効率的に充電できる。初期の情報から推定すると1回の充電で最長600kmの走行が可能で、この数字で発売されれば市場で最も競争力のある電気ミニバンの1車種となる。

魅力的な最新技術はまだまだあり、MBUX(Mercedes-Benz User Experience)インフォテインメントシステムは、大型タッチスクリーンディスプレイ、音声制御、シームレスなスマートフォン統合を特徴とし、ドライバーと乗客にネット接続された体験を提供してくれる。

メルセデスベンツ 次期ミニバンのティザーイメージメルセデスベンツ 次期ミニバンのティザーイメージ

Vクラス次期型でも安全性は依然として最優先だ。アダプティブ・クルーズコントロール、車線維持支援、自動緊急ブレーキなど、高度な運転支援システムが搭載される。これらの機能は安全性を高めるだけでなく、よりリラックスした運転にも貢献することになる。

Vクラス次期型の特徴は豪華さと性能だけではない。Vクラス次期型は、メルセデスベンツの持続可能性への取り組みを体現する存在だ。環境に優しい材料を使用して製造され、製造工程でも炭素排出量の削減に配慮する。量産型のブラットフォームは、今回プロトタイプを補足した乗用のVクラスと、商用の『ヴィトー』の両方が「VAN.EA」プラットフォームを用いる。

メルセデスベンツでは乗用Vクラスと商用ヴィトーとの間の差異をより大きくする方向なので、Vクラス次期型は従来以上にラグジュアリーな性格が強化されるだろう。

《APOLLO NEWS SERVICE》

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