注目はリアウィンドウ!『ケイマンEV』量産型がついに出現---ポルシェBEV時代の急先鋒

ポルシェ 718ケイマン EV 市販型プロトタイプ スクープ写真
ポルシェ 718ケイマン EV 市販型プロトタイプ スクープ写真全 13 枚

ポルシェは現在、エントリースポーツカー『718ボクスター/ケイマン』のフル電動仕様を開発中だが、そのケイマンEVの開発車両がついに出現した。オープントップの718ボクスターは、2023年以来何度もプロトタイプを撮影してきたが、兄弟車であるクーペボディの718ケイマンは最初の写真だ。

ポルシェ718シリーズの完全電動バージョンは、ポルシェの伝説的なパフォーマンスと最先端のテクノロジーおよびサスティナビリティを融合する。これまで718は、卓越したハンドリング、軽量構造、そしてスリリングなドライビングダイナミクスで高く評価されてきた。718EVは電動パワートレインの利点を取り入れながらも、これらの伝統を継承するエキサイティングな新型になると期待できる。

718EVのデザインは、内燃搭載718のクラシックなシルエットを現代的に解釈したようだ。洗練されたライン、低いスタンス、そして効率性とパフォーマンスを向上させる空力プロファイルが期待できる。全体的な形状はお馴染みのものだが、EVには、密閉型フロントグリルや特徴的な照明シグネチャーなど、ガソリン駆動の先行モデルとは区別される独自のデザイン要素が組み込まれると思われる。

ポルシェ 718ケイマン EV 市販型プロトタイプ スクープ写真ポルシェ 718ケイマン EV 市販型プロトタイプ スクープ写真

ケイマンEVのフロントエンドでは、バンパー両側のエアインテークに水平バーが装備されているが、これはダミーで、我々の注意をそらすためのものだ。その奥には垂直のスラットが取り付けられており、新型911GTSハイブリッドに装着されたアクティブフラップと非常によく似ている。

側面では、リアフェンダー前部にスリムな給気口を配置、リアクォーターウィンドウの形状はカモフラージュで隠されており、量産デザインは不明だ。リアセクションでは、リフトバックパネル全体がガラスで、大きなリフトバックハッチは、ルーフからアクティブスポイラーの先端まで伸びているように見える。また、垂直サードブレーキライトはハッチ上部に配置され、LEDテールライトの間には「PORSHCE」のロゴが入るはずだ。

ケイマンEVの心臓部には最先端の電動パワートレインが搭載される。詳細はまだ明らかにされていないが、業界関係者は、全輪駆動と瞬時のトルク伝達を実現するデュアルモーター構成を予想している。この構成により、ボクスターEVとケイマンEVは0-100 km/hを3秒以内で加速できるようになり、現在、市場で最も速いスポーツカーのいくつかに肩を並べるだろう。

ポルシェ 718ケイマン EV 市販型プロトタイプ スクープ写真ポルシェ 718ケイマン EV 市販型プロトタイプ スクープ写真

バッテリー技術も718EVの性能において重要な役割を果たす。ポルシェは、高エネルギー密度と軽量構造のバランスを実現し、車両の機敏性と応答性を維持する、先進的なバッテリーパックを活用すると予想されている。さらに、急速充電機能が優先される可能性が高い。ドライバーは長距離走行中に車両を迅速かつ効率的に充電できる。

キャビン内では、高級感、スポーティさ、最先端のテクノロジーが融合されている。高品質の素材、人間工学に基づいたデザイン、ドライバー重視のレイアウトが特徴となりそうだ。大型インフォテインメントディスプレイを備えたデジタルコックピットではナビゲーションを操作するだけではなく、さまざまな接続機能を介してパフォーマンスデータにもアクセスできる。

安全性と利便性を高めるために先進運転支援システム(ADAS)も統合すると予想されている。アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、自動駐車などの機能も利用できるようになる見込みで、718EVはスリリングなスポーツカーであるだけでなく、実用的な日常の運転車にもなると期待される。

ワールドプレミア、当初の予定では2025年デビュー、2026年発売が計画されていた。しかし、最新情報ではEVの動力性能や、バッテリーにいくつかの修正が行われており、1年近く遅れる可能性もありそうだ。いずれにせよ、718ケイマンEVは、ポルシェBEV時代の「急先鋒」となることは間違いない。

《APOLLO NEWS SERVICE》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る