VW『ティグアン』や『パサート』など3車種に「GTI」ゆずりの最強ターボ搭載

GTIゆずりのターボエンジンを搭載するVW ティグアン(欧州仕様)
GTIゆずりのターボエンジンを搭載するVW ティグアン(欧州仕様)全 9 枚

フォルクスワーゲンは、欧州向け『ティグアン』、『パサート』、『タイロン』に、同社最強のターボチャージャー付きガソリンエンジン(TSI)を搭載すると発表した。これらのモデルには、インテリジェント制御を備えたフルタイム4WDシステム「4MOTION」が組み合わされる。

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3モデルに新たに投入されるTSIエンジンは、150kW(204ps)と195kW(265ps)の2種類。ティグアンとタイロンでは両方のエンジンが選択可能だが、パサートには195kWバージョンのみが搭載される。

195kW(265ps)エンジンは、『ゴルフGTI』にも搭載されている高性能ユニットをベースに、ティグアン、タイロン、パサート向けに最大トルクを400Nmまで引き上げている。これにより、パサートでは0-100km/h加速5.8秒、最高速250km/hという高い性能を実現する。

4MOTIONシステムは、通常の走行条件下では前輪のみに駆動力を伝達し、燃費向上に貢献する。しかし、高負荷時や滑りやすい路面では、インテリジェントに後輪への駆動力配分を行う。また、トレーラー牽引時には専用の走行プロファイルが自動的に起動し、最適な駆動力配分を行う。TSIエンジンと4MOTIONの組み合わせにより、パサートとティグアンで最大2200kg、タイロンでは適切な装備を施すことで最大2500kgの牽引能力を実現している。

新型エンジンを搭載したモデルの販売は、欧州の一部市場ですでに開始されている。価格は、ティグアン2.0 TSI 4MOTIONが4万8175ユーロ(約774万円)から、タイロンが5万0770ユーロ(約815万円)からとなっている。

フォルクスワーゲンの今回の発表は、高性能ガソリンエンジンへの需要が依然として高いことを示している。電動化が進む自動車業界において、従来型エンジンの進化にも注力する同社の戦略が浮き彫りとなった。

《森脇稔》

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