ポルシェ、希少な限定『911 S/T』をオークション出品へ…収益は米赤十字社に寄付

ポルシェ『911 S/T』
ポルシェ『911 S/T』全 5 枚

ポルシェの米国部門は、『911』の60周年を記念して世界限定1963台が生産された『911 S/T』の1台を、2月18日にオークションに出品すると発表した。

このオークションはRM Sotheby'sとの提携で実施され、収益はアメリカ赤十字社に寄付される。特に、最近のカリフォルニア州の山火事で被災した人々の支援に充てられる。

出品される911 S/Tは、ポルシェ911の60周年を記念して製造された1963台のうちの1919番目の車両。これはポルシェカーズノースアメリカの配車センターから直接販売される唯一の911 S/Tであり、米国内で顧客に割り当てられていない最後の1台となる。

ポルシェ『911 S/T』ポルシェ『911 S/T』

オークションはRM Sotheby'sのオンライン専用プラットフォームで開催される。俳優のオーランド・ブルームも販売の認知度向上のために協力を申し出ており、RM Sotheby'sも通常の手数料を免除し、アメリカ赤十字社への寄付額を最大化する。

カリフォルニア州の山火事発生以来、アメリカ赤十字社は被災者に対して避難所宿泊、12万8000食以上の食事や軽食、10万2000個以上の懐中電灯やマスク、水などの救援物資を提供している。

落札者には、ポルシェデザインが特別に製作する時計も贈られる。この時計はスイス製で、911 S/T購入者のみが入手可能な特別仕様となっている。チタン製ケースを採用し、911 S/Tの軽量化設計の思想を反映している。

さらに、この車両には、ポルシェのGTモデルライン責任者のアンドレアス・プロイニンガー氏のサイン入りオーナーズマニュアルポーチが付属する。

ポルシェ『911 S/T』ポルシェ『911 S/T』

出品される911 S/Tは、シュトゥットガルトの準備チームによってヨーロッパで既に932マイル(1500km)の慎重な走行テストが行われている。車両は未登録で、総走行距離は956マイルとなっている。

車両はヘリテージデザインパッケージを装備。ボディカラーは、このパッケージ専用色のショアブルーメタリックで、ホイールもこのバリアントのみに用意されたセラミカカラーとなっている。

内装には、クラシックコニャックカラーのクロスシートセンターを持つフルバケットシートを採用。4リットル自然吸気フラット6エンジンは518hpを発生し、6速マニュアルギアボックスと組み合わされる。

オークションは2025年2月18日に開始。このチャリティーオークションを通じて、ポルシェは自社の高性能車の魅力を活かしながら、社会貢献活動にも積極的に取り組む姿勢を示している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る