ミニバンからSUV人気へ、トヨタ『グランビア』がオーストラリアで販売終了

トヨタ『グランビア』(日本名:『グランエース』)
トヨタ『グランビア』(日本名:『グランエース』)全 4 枚

トヨタオーストラリアは、プレミアムミニバン『グランビア』(日本名:『グランエース』)の販売を中止すると発表した。市場環境の変化と今後の規制要件への対応が理由とされている。

同社によると、消費者の嗜好がミニバンからSUVへとシフトしていることに加え、2024年3月1日から施行される新たなオーストラリアデザインルール(ADR 98/00)に適合させるための技術的な改修が必要となることから、オーストラリア市場におけるグランビアの適合性を再評価した結果、販売中止を決定したという。

トヨタオーストラリアのショーン・ハンリー副社長(販売・マーケティング・フランチャイズ事業担当)は、「消費者の嗜好がミニバンから急成長するSUV市場へとシフトする中、新しいADRに合わせてグランビアをアップグレードしないことを決定した」と説明している。

販売中止は即時で、最終の納車は3月に行われる予定だ。トヨタオーストラリアは、広範なディーラーネットワークを通じて影響を受ける顧客をサポートするとしている。

グランビアは6人乗りと8人乗りのバージョンがあり、2.8リットルターボディーゼルエンジンを搭載していた。高級ホスピタリティ、ファミリー、法人向けを対象としており、2019年後半のオーストラリア導入以来、約1000台の販売実績があった。日本向けに販売されていたグランエースは2024年3月に生産を終了している。

ミニバン市場の縮小は世界的な傾向であり、オーストラリアの新車販売に占めるミニバンセグメントの割合は1%未満となっている。

《森脇稔》

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