史上最強のロールスロイス誕生、「ブラック・バッジ・スペクター」秘密裏の少量生産を公表

ロールスロイス・ブラック・バッジ・スペクター
ロールスロイス・ブラック・バッジ・スペクター全 20 枚

ロールスロイス・モーターカーズは、史上最もパワフルなモデルとなる『ブラック・バッジ・スペクター』を発表した。匿名化された顧客の走行データを基に開発され、「秘密裏に少量製造を実施する」という特別なモデルで、EVパワートレインは485kW(659hp)の出力と1075Nmのトルクを誇る。

史上最強のロールスロイス「ブラック・バッジ・スペクター」

ブラック・バッジを象徴するインフィニティ・シンボルに敬意を表した「インフィニティ・モード」を新採用。ステアリングホイールに備わるインフィニティボタン(∞)を押すことでこのモードが作動し最高出力が解放、よりダイレクトなスロットル・レスポンスを実現する。

もうひとつの「スピリテッド・モード」はいわゆるローンチコントロールで、完全停止状態から1075Nmもの最大トルクを開放し、0-60mphをわずか4.1秒(0-100km/hで4.3秒)を駆け抜ける。

この圧倒的なパワーをオーナーが使いこなせるよう、通常のスペクターから数々の変更を取り入れた。ステアリングのフィーリングを重くし、ロール安定性を調整することで、ステアリングホイールの操作からのフィードバックを高め、コーナリング時の車体の揺れを低減。強化されたダンパーにより車体のコントロール性能を向上させ、加速時や減速時の「スクワット(車体の傾き)」が軽減しさせた。

これらの改良により、「ロールス・ロイスならではのエフォートレスな操作性と名高い『マジック・カーペット・ライド』を維持しつつ、よりエンゲージメントの高い走行性が実現しました」とアピールする。

デザイン面では、1980年代から1990年代のクラブ・カルチャーにインスパイアされた新色ヴェイパー・ヴァイオレットや、イルミネーテッド・フェイシアなどを採用。ボンネットは「アイスド・ブラック・ペイント」とし、4万4000色の「プレタポルテ」カラー・パレットと組み合わせることで、より大胆なコントラストを演出する。また、ビスポーク・デザイナーとともにオーナー専用の特別色を開発することも可能だという。

これまでのすべてのブラック・バッジ・モデルと同様、鏡面加工による光沢部分にはダーク仕上げが施される。パンテオン・グリル・サラウンド、スピリット・オブ・エクスタシー、ダブル「R」のバッジ・オブ・オナー、ドア・ハンドル、サイド・ウィンドウ・サラウンド、バンパー・アクセントにも同様の仕上げが施されている。

イルミネーテッド・グリルをより印象的に際立たせるユニークな機能として、新たに開発したイルミネーテッド・グリル・バックプレートを導入。テーラード・パープル(Tailored Purple)、チャールズ・ブルー(Charles Blue)、シャルトリューズ(Chartreuse)、フォージ・イエロー(Forge Yellow)から選択可能で、コーチラインやインテリアを引き立てるユニークなアクセントにもなる。

既存のショルダーおよびフェンダーのコーチラインに加え、ブラック・バッジでは車体下部に「ワフト(Waft)」コーチラインを施すことが可能となた。車体下部3分の1の位置に浮かび上がるシャープなラインが、堂々としたフォルムとゆとりあるプロポーションを強調する。

足回りには23インチの5スポーク鍛造アルミニウム・ホイールを新導入。部分ポリッシュ仕上げとオール・ブラック仕上げの2種類を用意した。さらにブラック・バッジの顧客層の広がりを受けて、新しいホイールセットには発売当初からウィンタータイヤのオプションも用意される。

インテリアはピアノ・ブラックの「空」に、大小異なる輝きを放つ5500個以上の「星」を散りばめたデザインが特徴。そこにブラック・バッジ・シリーズ全体で使用されているインフィニティ・シンボルを散りばめた。

ロールスロイスは、「画期的な出力、シャーシ技術、そしてビスポークの豊かな可能性は、ロールス・ロイスのオルターエゴであるブラック・バッジが歩む成功の物語に、鮮烈な新たな一章をもたらします」と説明する。

《森脇稔》

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