スズキの世界戦略EVが日本初公開!アドレスとは全く違う『e-アクセス』のデザイン

スズキ e-ACCESS(e-アクセス)
スズキ e-ACCESS(e-アクセス)全 8 枚

スズキが20日に開催した新中期経営計画発表会で、新型電動スクーターの『e-ACCESS(e-アクセス)』実車が日本初公開となった。スズキの二輪バッテリーEV(BEV)としては世界戦略車第一弾となるモデルで、新たな「生活の足」として注目だ。

スズキの生活の足といえば、日本では「通勤快速」の異名で知られる『アドレス』があるが、e-アクセスのベースとなる『アクセス』はアドレスの海外名。つまりe-アクセスは電動版アドレスに相当するモデルだ。「e-アドレス」として日本で発売するかなどについて公式発表はないが、SNSなどでは期待する声が高まっている。

スズキ e-ACCESS(e-アクセス)スズキ e-ACCESS(e-アクセス)

e-アクセスは、十分な航続可能距離と洗練された外観を持つ実用性に優れたスクーターだとしており、スズキが長年、二輪車で培ってきた「走る、曲がる、止まる」といった基本性能を追求した作りこみや高負荷なテストによる品質の高さによって、スズキの従来の二輪車と同様にライダーの意思に忠実な走行フィーリングを提供するという。

基本性能を追求する、というのは新中期経営計画の中で鈴木俊宏社長が語っていたスズキ二輪車の哲学まさにそのもの。諸元表(スペックシート)には表れないけど、商品としてしっかりしている、という部分にこそスズキらしさがあるとも語っており、まさにそれを体現するモデルになるのかもしれない。

スズキ e-ACCESS(e-アクセス)スズキ e-ACCESS(e-アクセス)

現段階では詳細な数値などは未公表だが、e-アクセスは「滑らかで静粛性の高いパワートレイン」「便利で実用性の高い装備」「タイムレスなスタイリングデザイン」の3つを特徴とする。

パワートレインについては、信頼性と安心感のあるリン酸鉄系のリチウムイオンバッテリーを採用。ホンダで採用するような取り外し式ではなくあえて固定式バッテリーとすることで、17リットルのシート下収納を実現しているのは実用性を重んじるスズキらしいポイントだ。

走りはBEVならではの静かで滑らかな乗り心地と加速を実現するとしており、新開発の軽量で高剛性なフレームにより、扱いやすく、優れた操安性能を発揮するという。また、ライダーの好みに合わせて選べる3つのドライブモードや、減速時のエネルギーを回収する回生ブレーキ、狭い駐車スペースで便利なリバースモード等を装備するのもEVならでは。

スズキ e-ACCESS(e-アクセス)スズキ e-ACCESS(e-アクセス)

信頼性を重視したベルト駆動ユニットにはオートテンショナーを採用し、メンテナンスの手間を軽減。整備環境が不十分な地域でも展開するグローバルモデルならではの設計といえるだろう。

キーレスシステムやスマートフォンと連携可能なカラーTFT液晶メーターを採用。さらに、過充電を防止する機能など、BEVスクーターならではの安心装備も採用している。

デザインは、オーソドックスなスクータースタイルながら、直線基調のシャープなスタイリングとなっている。「アクセス」の名が付けられているものの、カウルはもちろんホイールやシートにいたるまでデザインにおいては共通部分がほぼない。もちろん現行アドレスとも全く違う。“ちょいワル”にも見えるフロントマスクやフロント中央に垂直に伸びるLEDポジションライトなど、独自性のある外観に仕上げられている。

スズキ e-ACCESS(e-アクセス)スズキ e-ACCESS(e-アクセス)

そんなe-アクセスは2025年3月より生産を開始し、2025年4月よりインドで販売を開始。その後、各国に順次輸出開始予定だとしており、日本導入への期待も高まっている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る