ZF製9速ATで燃費18%向上、新型ミニバン『V80』中国発売

上汽大通の新型ミニバン『V80 9AT』
上汽大通の新型ミニバン『V80 9AT』全 4 枚

中国の大手自動車メーカー上汽集団(SAIC)の商用車ブランド「上汽大通」は、新型ミニバン『V80 9AT』を発売した。クラスで初めてZF製9速ATを搭載し、燃費性能と走行性能の大幅な向上を追求している。

上汽大通の新型ミニバン『V80 9AT』

V80 9ATは、2.0リットルターボディーゼルエンジンと9速ATの組み合わせにより、最高出力108kW、最大トルク375Nmを発揮する。9速ATの採用により、従来の8速AT車と比べて燃費を18%改善。月間の燃料費を約750元(約1万5000円)削減できるという。

車内空間も充実しており、全長5.7mの長軸ハイルーフモデルで11.4立方mの荷室容積を確保。2~15人乗りの50種類以上のシートレイアウトに対応し、多様な用途に適応できる。

耐久性も向上しており、ボディには両面亜鉛メッキ鋼板を採用し10年間の防錆性能を謳う。また、点検整備間隔を2万kmに延長し、年間のメンテナンス費用を2400元(約4万9000円)削減できるという。

上汽大通によると、V80 9ATは全能型車両のコンセプトを体現しており、高効率・低燃費、広々とした空間、信頼性の高い品質、全域での使用可能性、実用的な装備、そして大気的なデザインを兼ね備えた車両になるという。

現地価格は14万0300元(約287万円)から。上汽大通は、今回のV80 9ATの投入で、さらなる市場シェア拡大を目指す構えだ。燃費性能と実用性を両立させたこのモデルで、顧客へのアピールを強化していく。

《森脇稔》

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