メルセデスベンツの主力『GLC』、次期型プロトタイプの写真公開…初のEV設定へ

メルセデスベンツ『GLC』次期型のプロトタイプ
メルセデスベンツ『GLC』次期型のプロトタイプ全 6 枚

メルセデスベンツは、主力SUV『GLC』次期型のプロトタイプの写真を公開した。次期型では、GLC初のEVが加わり、メルセデスベンツにとって重要なマイルストーンになるという。

次期GLCのプロトタイプが、スウェーデンの極地で厳しい冬季試験を開始した。氷点下の気温と雪に覆われた道路という過酷な自然条件の中、高い耐久性と優れた性能を示したという。

次期GLCのEV版には、最新のバッテリーと駆動技術が搭載されている。その中でも注目すべきは800V電気システムだ。このシステムにより、効率と性能が最適化され、充電時間が大幅に短縮される。

メルセデスベンツ『GLC』次期型のプロトタイプメルセデスベンツ『GLC』次期型のプロトタイプ

バッテリーには複数のバリエーションが用意される予定で、最上位モデルでは320kWを超える持続的なDC充電に対応する。また、バッテリーセルには高いエネルギー密度を実現する新技術が採用されており、走行距離の延長や車両の軽量化につながっている。

さらに、次期GLCは極寒条件下でも優れた温度快適性を実現している。標準装備のヒートポンプシステムは、従来の電気ヒーターと比べて約3分の1の電力消費で同等の暖房性能を発揮する。

メルセデスベンツ『GLC』次期型のプロトタイプメルセデスベンツ『GLC』次期型のプロトタイプ

このヒートポンプは、電動ユニットやバッテリーからの廃熱、そして外気の3つのエネルギー源を同時に利用できるマルチソースシステムとなっている。これにより、高速充電前にバッテリーを最適温度に調整することで、充電性能を向上させることができる。

メルセデスベンツは、効率性と乗員の快適性を両立させることを重視しており、スウェーデンでの極寒テストでもその開発目標が達成されたことが確認された、としている。

《森脇稔》

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