再建途上の日産、内田社長 無念の“途中退場”「従業員からの信任得られず」[新聞ウォッチ]

3月末で退任することが決まった日産自動車の内田誠社長
3月末で退任することが決まった日産自動車の内田誠社長全 2 枚

偉大なる経営者たちが残した名言の中には「結果がすべて」という言葉もあるが、それにしても「能力不足」とか「決められない社長」などと、社内外からボコボコに痛めつけられた挙句、途中退場を告げられるという、まるでドラマを見ているような暗澹たる思いのトップ交代である。

日産新社長に就任するイバン・エスピノーサ氏

日産自動車の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)が3月末で退任し、後任にメキシコ出身で商品企画の最高責任者のイバン・エスピノーサ氏が4月1日付けで就任することが決まった。

きょうの各紙も1面のほか、経済面などに関連記事を取り上げているが、このうち、読売は「日産 経営改革急ぐ、リストラ・提携難航も」とのタイトルで「40歳代の新トップの下で若返りと執行体制のスリム化を進め、再建を急ぐ」としながらも「ただ同氏の経営手腕は未知数な上、リストラや他社との提携模索など課題は山積しており、立て直しは難航も予想される」とも指摘している。

朝日も「窮余の日産経営陣刷新、協業実現課題は山積」。「リストラ計画の実行以外にも、ホンダを含めた他社との協業をどう実現するかなど、課題は山積している」などと報じている。

また、毎日は「経営不振にあえぐ日産は事業再生計画の実行が急務で、新経営陣は求心力と遂行力を問われることになる」と指摘。産経は「社長は交代しても競争力の抜本的な立て直しへの期待感は乏しい」としつつ「業績の悪化やホンダとの経営統合交渉の失敗は、取締役会の意思決定に大きな責任があり、経営環境の変化に迅速に対応できない統治形態にメスを入れる必要がありそうだ」などと手厳しい。

そして日経は「ホンダとの統合を再検討するかが焦点になる」と直球を投げかけているが、その前に絶体絶命のピンチを迎えた中で急きょ選手交代で登板を任された新社長のエスピノーサ氏が、まずは社内の従業員たちから信任を得られるかどうかに注目したい。

2025年3月12日付

●東日本大震災14年、被災各地で追悼、続く歩み見守って(読売・1面)

●日産社長エスピノーサ氏、内田氏退任、経営立て直しへ (読売・1面)

●ホンダ、エンジン中国生産半減、EVシフト体制再編へ (読売・9面)

●米関税除外原質取れず、鉄鋼・アルミ12日発動へ、経産相訪米 (朝日・1面)

●ホンダとの再協議焦点、日産新社長「コメントできない」指名委、内田体制見切る(日経・2面)

●トヨタ、3工場停止を継続 (日経・15面)

●VW、純利益33%減、前期、ドイツコスト高/中国販売減(日経・15面)

●自動運転20台で実証、日産、MM21で10月から(日経・39面)

《福田俊之》

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