トヨタ『bZ4X』、改良新型が欧州デビュー…航続と充電速度が向上

トヨタ『bZ4X』改良新型(欧州仕様)
トヨタ『bZ4X』改良新型(欧州仕様)全 5 枚

トヨタ自動車は、EVでSUVの『bZ4X』の改良新型を欧州で発表した。今回のアップデートでは、性能と利便性の向上に焦点を当てている。

改良新型bZ4Xでは、バッテリーが2種類用意される。従来モデルに加え、新たに57.7kWhバッテリーを搭載したモデルが追加される。これにより、顧客は自身の走行ニーズや予算に合わせて選択できるようになる。

パワートレインも強化され、最大出力が大幅に向上した。特に注目すべきは、4輪駆動(AWD)モデルで343hp(252kW)を実現したことだ。これにより、bZ4Xはトヨタの高性能車ブランド「GR」以外で、ヨーロッパ市場における最もパワフルなモデルの1つとなる。

トヨタ『bZ4X』改良新型(欧州仕様)トヨタ『bZ4X』改良新型(欧州仕様)

航続距離も延長され、WLTPモード基準で最大573km(暫定値)を達成。これは、グレードやパワートレインによって異なる。また、AWDモデルの牽引能力は1500kgに倍増した。充電性能も向上し、新たに22kWのAC充電器がオプションで用意される。DC急速充電の最大出力は150kWを維持している。

デザインも内外装ともに刷新された。フロントデザインはよりスリークで洗練された印象となり、空力性能も改善。インテリアは完全に刷新され、新しいセンターコンソールやインストルメントパネル、14インチマルチメディア画面が標準装備となる。サスペンション設定とボディ構造の改良により、静粛性と乗り心地、走行性能も向上している。

トヨタ『bZ4X』改良新型(欧州仕様)トヨタ『bZ4X』改良新型(欧州仕様)

ソフトウェア面では、バッテリーのプリコンディショニング機能が標準装備となる。これにより、充電時のバッテリー温度を最適化し、より高速な充電を可能にする。また、BEV専用のナビゲーション機能も搭載され、バッテリー残量に応じて最適な充電スポットを含むルートを自動で設定する。

改良新型bZ4Xは、今夏以降にヨーロッパ市場で発売される予定だ。

《森脇稔》

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