日産が新色「オーロラブルーメタリック」開発、白黒グレー人気に挑む新型『ムラーノ』

日産『ムラーノ』の2025年型に設定の新色「オーロラブルーメタリック」
日産『ムラーノ』の2025年型に設定の新色「オーロラブルーメタリック」全 5 枚

日産自動車の米国部門は、SUV『ムラーノ』の2025年モデルに、新たに開発した「オーロラブルーメタリック」という塗装色を採用すると発表した。この新色は、自動車業界で長年続いてきたグレースケール主流の傾向に挑戦する、日産の新たな戦略を象徴するものだという。

現在、自動車市場の約80%がグレー、シルバー、白、黒といった中性色で占められている。一方で、青色車の販売シェアは9%にとどまっている。このような状況下で、日産は個性を求める消費者ニーズに応えるべく、鮮やかな新色の開発に取り組んだ。

日産『ムラーノ』の2025年型に設定の新色「オーロラブルーメタリック」日産『ムラーノ』の2025年型に設定の新色「オーロラブルーメタリック」

日産の先進デザイン部門のカラーデザイナーによると、「オーロラブルーメタリック」の開発には2年以上の歳月を要したという。この色は海洋からインスピレーションを得ており、ムラーノの名前の由来であるイタリアの島にちなんでいる。

特筆すべきは、この新色の複雑な色彩表現だ。青色アルミフレークと色変化フレークを使用することで、緑がかった青のハイライトや赤みがかった色調を生み出している。さらに、時間帯や光の角度によって色の見え方が大きく変化する特徴がある。

日中と夕暮れ時で異なる表情を見せる「オーロラブルーメタリック」日中と夕暮れ時で異なる表情を見せる「オーロラブルーメタリック」

日産デザインアメリカ(NDA)チームと協力して開発されたこの新色は、ムラーノの洗練されたボディラインを際立たせる効果も期待されている。また、マッサージ機能付きシート、64色のアンビエント照明、21インチホイールなど、ムラーノの高級感を強調する役割も果たすという。

日産は「オーロラブルーメタリック」以外にも、2025年モデルのムラーノで12色のカラーオプションを用意している。これには、コントラストの効いたブラックルーフとの2トーンカラーも含まれる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る