テスラの元幹部が設立「ロングボウ」、895kgの超軽量電気スポーツカー発表

Longbowスピードスターとロードスター
Longbowスピードスターとロードスター全 3 枚

英国の新興自動車メーカー「Longbow(ロングボウ)」が、軽量電気スポーツカーを発表した。同社は「フェザーウェイト・エレクトリック・ビークル(FEV)」という新カテゴリーを創出し、「スピードスター」と「ロードスター」の2モデルを展開する。

ロングボウは、テスラやルーシッドの元幹部が設立した自動車メーカー。英国の軽量スポーツカーを復活させる企業理念「Celeritas Levitas(軽さの速さ)」は、自動車愛好家の心を掴む合言葉だ。スピードスターとロードスターは、ロータス『エリーゼ』やジャガー『Eタイプ』など、英国の象徴的なスポーツカーの精神的後継者として位置付けられている。美しさ、軽量構造、優れたエンジニアリング、そして丁寧な手作業による仕上げに重点を置いている。

両モデルは新開発のプラットフォームと電気駆動系を共有し、重量は995kg以下に抑えられている。これにより、FEVという全く新しい車両カテゴリーを確立した。

LongbowスピードスターLongbowスピードスター

スピードスターは、オープントップの走行体験を提供する。重量は895kgで、0-100km/h加速は3.5秒。航続距離は275マイル(約442km、WLTPサイクル)で、価格は8万4995ポンド(約1633万円)から。生産台数は150台限定で、予約受付を開始している。

一方、クローズドコックピットのロードスターは、重量995kgで0-100km/h加速は3.6秒。価格は6万4995ポンドからで、こちらも予約受付中だ。

両モデルとも、アルミニウム製シャシーを採用し、最小限の重量と最大限の剛性を実現している。軽量車体により、モーターやバッテリーも小型軽量化が可能となり、現代の自動車愛好家のための本格的な電気スポーツカーを実現した。

LongbowロードスターLongbowロードスター

ロングボウの全モデルは英国で設計、エンジニアリング、そして手作業で製造される。世界クラスのエンジニアリング能力を活用し、パワートレイン開発、システム統合、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)、シャシーシダイナミクスなどの分野で最高水準の技術を投入している。

電気自動車の主要コンポーネントについては、競争力のあるグローバルサプライチェーンを活用し、最先端のパワートレインパッケージを採用。重量、性能、効率、航続距離を最適化している。

ロングボウの挑戦は、英国の自動車産業に新たな風を吹き込むとともに、電気自動車の可能性を広げる画期的な取り組みといえる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る