ホンダは21日に開幕した「大阪モーターサイクルショー2025」で、往年の「CB-F」を現代に蘇らせた『CB1000F コンセプト』を世界初公開。「近い将来」の発売に向けて、現在開発が進められていると発表した。
ホンダのロードスポーツバイクを代表する「CB」をプロダクトブランドとして強調し、CB1000F コンセプトを「進化するスポーツバイクの基準」を具現化した、次世代CBのコンセプトモデルと位置付ける。

先行して販売されている『CB1000 ホーネット』をベースにしており、高い動力性能と扱いやすさを両立した水冷・DOHC・直列4気筒エンジンを、剛性としなやかさを高次元でバランスさせたダイヤモンドフレームに搭載。そのデザインは1980年代にヒットした、往年の「CB-F」をオマージュしたもので、シルバーのタンクにライトブルーとブルーのラインの組み合わせに懐かしさを覚えるファンも少なくなさそうだ。
スペックの詳細などは明かされなかったが、プレゼンテーションに登壇したホンダモーターサイクルジャパンの室岡克博社長は、「ライダーが求めるファンライドに応える高揚感と懐の深さを幅広いシチュエーションで提供するとともに、“CBの物語”を想起させるスタイリングで、所有する誇りを感じられる存在であることを目指した」と語った。

会場には、このCB1000F コンセプトをベースとしたレーシングコンセプト「CB1000F Concept Moriwaki Engineering」と、セレクトショップBEAMSのアートやカルチャーを推進するプロジェクト「BEAMS CULTUART(ビームス カルチャート)」が、グラフィックデザイナーのGUCCIMAZEをクリエイティブディレクターに迎え監修を行ったコンセプト「HONDA CB1000F meets GUCCIMAZE」も展示された。
室岡社長がCB1000F コンセプトをアンベールすると、来場者からは「よくやった!」「ありがとう!」など歓声と拍手が巻き起こった。これに応えるように室岡社長は、「近い将来、お客様にお届けできるように現在開発を進めています。ぜひご期待ください」と会場に呼びかけた。

CB1000F コンセプトは、3月28日から30日まで東京ビッグサイトで開催される「東京モーターサイクルショー2025」と、4月4日から6日までAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催される「名古屋モーターサイクルショー2025」にも出展される。ファンは要注目の1台だ。