トヨタ『ランドクルーザー300』、盗難防止機能を強化し改良、だが受注停止状態は継続

トヨタ『ランドクルーザー300』の一部改良モデル
トヨタ『ランドクルーザー300』の一部改良モデル全 4 枚

トヨタ自動車は24日、『ランドクルーザー300』シリーズの一部改良モデルを発表した。今回の改良では、法規対応による安全性の向上や、利便性の改善、盗難防止機能の拡充などが図られている。

安全面では、衝突被害軽減ブレーキ機能の強化や、イベントデータレコーダーの対応、サイバーセキュリティへの対応などが実施された。また、ディーゼルエンジン車では路上走行時の排出ガス規制(RDE)への対応も行われている。

利便性の面では、メーターがオプティトロンメーターからTFTカラーメーターに変更された。グレードによって12.3インチまたは7インチのディスプレイが採用されている。また、ディスプレイオーディオも拡充され、8インチディスプレイが全グレードに標準設定されたほか、12.3インチディスプレイがGXを除く全グレードにメーカーオプション設定された。

トヨタ『ランドクルーザー300』の一部改良モデルトヨタ『ランドクルーザー300』の一部改良モデル

盗難防止機能も大幅に強化された。スマートフォンアプリ「My TOYOTA+」を使用して車両の始動をロックできる「マイカー始動ロック」機能が、トヨタ車として初めて導入された。また、スマートキー所持者の位置を高精度に認識し、車両付近にいない場合のドア開錠やエンジン始動を制限する「スマートキー測距システム」も全グレードに標準設定された。さらに、指紋認証スタートスイッチも全グレードに標準設定されている。

一方で、ランドクルーザー300は国内外で人気が殺到しているため生産が追いついておらず、受注停止の状況が続いている。今回の改良モデル発表後もこれまでの納車待ちのユーザーを優先するため受注停止は継続する。トヨタは「日本国内におきましても、多くのお客様にご納車をお待ちいただいている中ではございますが、最大限生産のうえ、少しでも早くお届けできるよう尽力して参ります」としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. 公取委、ダンロップに行政処分 全天候型タイヤ「安売り阻止」疑い[新聞ウォッチ]
  4. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  5. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る