長安汽車、全固体電池を2027年から量産へ、航続1500km以上を可能に

長安汽車が1500km以上の航続を可能にする全固体電池を開発中
長安汽車が1500km以上の航続を可能にする全固体電池を開発中全 3 枚

中国の長安汽車は、次世代のスマートモビリティ技術をドイツで開催したブランドイベントで発表した。最大400Wh/kgのエネルギー密度を実現する全固体電池を2027年に量産を開始する計画だ。

同社は「北斗天枢2.0」計画の一環として、インテリジェント運転、ネットワーク、インタラクションの分野で重要な技術的ブレークスルーを達成し、スマートモビリティソリューションの開発を加速させている。

長安汽車は2025年以降、非インテリジェントな新製品の開発を終了し、スマート技術への転換を明確にする方針を示した。同社は次世代バッテリーの開発にも注力しており、最新の全固体電池は最大400Wh/kgのエネルギー密度を実現し、満充電で1500km以上の航続距離を可能にするという。

同社が開発した全固体電池は、AIを活用した遠隔診断により安全性が70%向上し、液体電池に伴うリスクの排除を目指している。機能試作モデルは年内に公開され、2026年に搭載および検証を行い、2027年に量産を開始する計画だ。

欧州市場への本格参入を加速させる長安汽車は、低炭素で持続可能な移動手段の推進に取り組んでいる。同社は30か国以上から集まった1万3000人の専門家によるグローバルな研究開発チームを擁し、最先端技術の車両への統合を先導している。

今回のイベントでは、長安の『DEEPAL S07』が欧州で初公開され、快適性、安全性、利便性を向上させる先進機能が披露された。この車両には15.6インチの可動式タッチスクリーン、Apple CarPlayおよびAndroid Auto対応、さらに拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR-HUD)を搭載している。

《森脇稔》

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