メルセデスベンツ『Vクラス』、商用EVに大容量バッテリー搭載車を追加…航続480km

メルセデスベンツ『eVito』のパネルバン
メルセデスベンツ『eVito』のパネルバン全 5 枚

メルセデスベンツは、ミニバン『Vクラス』の商用EVの『eVito』のパネルバンに新たなバリエーションとして、90kWhの大容量バッテリーを搭載したモデルを欧州で設定すると発表した。

メルセデスベンツの商用EV『eVito』

この新モデルは、最大480kmという大幅に向上した航続距離を実現し、より幅広い商用ニーズに対応することが可能となった。

新しいeVitoパネルバンは、85kWと150kWの2種類の電気モーターから選択できる。特に150kWモーターは、最大トルク365Nmと組み合わさることで、より高い走行性能を発揮する。車体サイズは従来モデルと変わらず、長さ5140mmのロングボディと5390mmのエクストラロングボディの2種類が用意される。

バッテリーは車体下部に配置されているため、荷室容量は最大6.6立法mを確保した。多くの業種にとって重要な要素である積載性能を損なうことなく、電動化を実現している。

メルセデスベンツ『eVito』のパネルバンメルセデスベンツ『eVito』のパネルバン

充電性能も向上し、DC急速充電を使用すれば、バッテリー残量10%から80%までの充電が約40分で完了する。これにより、実用性と経済性を両立させた商用電気自動車として、従来の内燃機関車に匹敵する使い勝手を提供している。

標準装備として、10.25インチのセンターディスプレイを備えたMBUXマルチメディアシステムや、キーレススタート、電動パーキングブレーキなどが搭載される。さらに、アクティブブレーキアシストやブラインドスポットアシストなど、多数の安全運転支援システムも標準装備となっている。

90kWhバッテリー搭載モデルの価格は4万6007ユーロ(約19%の付加価値税込み)からとなっている。4年間のメンテナンスパッケージや、16万km走行または8年間のバッテリー保証も含まれており、長期的な運用コストの低減にも配慮されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. かつてのマーチ、日産の新型『マイクラ』が初上陸!? 日本での販売計画は…ジャパンモビリティショー2025
  3. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. 車検対応で排気効率も向上、ブリッツのエキゾーストシステム「ニュルスペック・カスタムエディション」に『ムーブ』『ステラ』が適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る