レッドブル×ホンダがF1ショーラン、お台場を4台が疾走…Red Bull Showrun x Powered by Honda

Red Bull Showrun x Powered by Honda
Red Bull Showrun x Powered by Honda全 86 枚

F1マシンのデモンストレーションイベント「Red Bull Showrun x Powered by Honda」が4月2日、東京都お台場地区の特設コースで開催された。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

このイベントは、レッドブル・ジャパンHondaの協力のもと、国際トップモータースポーツ体験事業実行委員会が主催。4月4日から始まるF1日本グランプリに先駆け、日本のモータースポーツファンに向けた特別な催しとなった。さらに、1965年のホンダF1初優勝から60周年を記念する意味も込められており、総裁として瑶子女王殿下、来賓として小池百合子東京都知事が参列した。

◆過去最大規模の公道デモランでF1マシンがお台場を駆け抜けた!

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

今回のイベントには、F1チーム「Oracle Red Bull Racing」からマックス・フェルスタッペン角田裕毅、そして「Visa Cash App Racing Bulls」(VCARB)からリアム・ローソンアイザック・ハジャーが参加。4台のF1マシンが、お台場の公道を封鎖した特設コースを走行した。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

これまでの公道デモランは、2019年の明治神宮外苑での開催が記憶に新しい。しかし、今回のショーランは2025年シーズン限りでHondaとRed Bull Racingのパートナーシップが終了することを受け、最後の年を飾る特別なイベントとなった。

また、4月4日から鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GPのプロモーションも兼ね、F1マシンの迫力やスピード、エンジンサウンドを間近で体感できる貴重な機会となった。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

ショーランに登場したF1マシンは以下の4台。
・『RB16B』(2021年チャンピオンマシン)…マックス・フェルスタッペンが搭乗
・『RB7』(2011年チャンピオンマシン)…角田裕毅が搭乗
・『RB7』(2025年VCARBリバリー)…アイザック・ハジャー、リアム・ローソンが搭乗
・『RA272』(ホンダF1初優勝マシン)…角田裕毅が搭乗

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

特に1965年のメキシコGPでホンダがF1初優勝を飾った『RA272』の走行はイベントの目玉のひとつだった。しかし前日から続く雨の影響で大事を取って走行中止となり、来場した多くのファンが落胆する場面もあった。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

それでも、特設コースにはタイトなヘアピンコーナーが設けられ、ドライバーたちはF1マシンの性能を存分に発揮。観客は、目の前数メートルを爆音とともに駆け抜けるF1の迫力に圧倒されていた。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

また、自然吸気V8エンジンの『RB7』とV6ターボエンジンの『RB16B』のエキゾーストノートの違いについて、来場者が口々に語る姿も印象的だった。

◆角田裕毅がレッドブル・レーシングへ移籍後に初会見「ホンダ最後の年を日本人として誇りに思う」

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

イベント終了後、角田裕毅が記者会見を実施。3月27日に「Oracle Red Bull Racing」へ移籍が発表されてから、初めての公の場での会見となった。

レッドブルは現在、Oracle Red Bull RacingとVCARBの2チームを運営している。角田はこれまでVCARBのレギュラードライバーとして参戦していたが、今回の移籍により、日本GPではフェルスタッペンと共にRed Bull Racingのマシンを駆ることが決定。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

移籍のオファーを受けた際の心境について問われると、角田は「具体的なプロセスは控えるが」と前置きしつつ、 「少し考えることも無くはなかったが、トップチームから声がかかることは中々ない。人生でも数少ないチャンスとして、すぐに返事をした」と明かした。

また、今シーズンの好調の要因については「去年からステップアップを意識し、リーダーシップを確立するためにフィードバックやチームとのコミュニケーションを増やした。それが成長につながったと思う」と語り、自身の変化についても言及した。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

新たなマシンについての感触を問われると「言われているような難しさというより、セットアップの調整が重要。二日間のシミュレーターで試したが、大きな苦戦はなかった」と冷静に分析。さらに「速いマシンを作りたい。クルマの挙動に合わせることが大事」と、ドライバーとしての適応力を強調した。

また、日本人初優勝の可能性について聞かれると「正直、あまり考えていない。まずはマシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことが先決。鈴鹿でどれだけクルマを理解できるかが鍵になる」と慎重な姿勢を示しつつも、「Q3進出、トップ10を狙うが、それ以上の結果が出れば嬉しい」と期待を込めた。

最後に、若い世代へのメッセージとして、「自分はとにかく勝ちたいという気持ちでやってきた。先のことよりも、今目の前にある壁に挑戦し、乗り越えることが大切。とにかく楽しんでほしい」とエールを送った。

Red Bull Showrun x Powered by HondaRed Bull Showrun x Powered by Honda

F1日本GPは、4月4日から6日に鈴鹿サーキットで開催される。トップチームへ移籍を果たした角田裕毅、そしてRed Bull×Honda最後の日本GPに注目が集まる。

《大矢根洋》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る