見えないセンサーで乗員の健康と安全を守る、BASF子会社が「上海モーターショー2025」で発表へ

BASFの子会社のトリナミックスの「インビジブル・バイオメトリック・センシング・ディスプレイ」
BASFの子会社のトリナミックスの「インビジブル・バイオメトリック・センシング・ディスプレイ」全 1 枚

BASFの子会社のトリナミックスは、4月23日に中国で開幕する上海モーターショー2025において、自動車の安全性と快適性を向上させるバイオメトリクス技術「インビジブル・バイオメトリック・センシング・ディスプレイ」を発表する。

この新技術は、ダッシュボードディスプレイの背後に設置されたカメラとレーザードット・プロジェクターを用いて、乗員を検知し、その生体情報をトラッキングする。OLEDスクリーンを通して機能するため、乗員の目には完全に見えない形で作動する。

システムの特徴のひとつが、乗員の心拍数などのバイタルサインを非接触でモニタリングし、ストレス状況や医療緊急事態の予兆を検知する点。また、3D距離マッピング技術により、ドライバーや乗員の位置を把握し、エアバッグの最適な展開を可能にする。さらに、シートベルトの素材を検知し、正しく着用されているかを確認する。

トリナミックスのアジア責任者のステファン・メッツ氏は、「バイオメトリクス・イメージング技術は、車内での使用に最適。物理的な接触なしで、単一のハードウェアモジュールを使用して生体情報や他の関連データをモニタリングできる能力は、市場初の試み」とコメントしている。

この技術は、コンチネンタル・オートモーティブ(UX)との共同開発によるもの。2025年CESイノベーション・アワードの「車両技術と先進モビリティ」部門で受賞している。

《森脇稔》

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