トヨタ紡織は、中国で4月23日に開幕する「上海モーターショー2025」に出展すると発表した。8回目となる今回の出展では、「reSpire: beyond the expectation」をコンセプトに、未来の自動運転を想定した車室空間をはじめとする快適で環境に配慮した製品や技術を紹介する。
主な展示品として、車室空間コンセプトモック「MX OASIS」を初公開する。このコンセプトは「自分らしく過ごせるリビングのような空間」を提案し、乗員が多彩なシーンに合わせて自在にアレンジできる居心地の良い車室空間を実現している。
MX OASISには、中国企業との連携により開発された最新技術を搭載。レノボと共同開発した姿勢連動ディスプレイは、乗員の着座姿勢をセンサーで検知し、視線に合わせてモニターを最適な位置に自動調整する。
また、イースピードテクノロジーとサンダーソフトと技術連携した空中ディスプレイと音声認識システムは、AIアシスタントキャラクターを表示し、音声操作を可能にする。
さらに、クアンタムデジタルヘルスと技術連携した健康状態モニタリングシステムは、カメラとシート座面のセンサーにより、心拍変動や呼吸頻度、血中酸素飽和度などをリアルタイムで測定し表示する。
ファーウェイから技術提供を受けたドアトリムイルミネーションは、外の景色や音楽と連動させ、車内でも開放感を演出する。
その他の展示品として、電動化製品、航空機シート、仮眠誘導スウィングチェア「QUALIA POD」なども紹介される。今回の出展を通じて、トヨタ紡織は自動運転時代における快適な車室空間の提案と、中国企業との技術連携による革新的なモビリティ体験の実現に向けた取り組みをアピールする。