BYD Auto Japan(BAJ)は、国内導入第4弾となる電気自動車(EV)のクロスオーバーSUV『シーライオン7』を発売した。これを受けSNS上では「外見も内装もかっこいい」「モデルYの競合のはずが100万近く安いってのは凄い」など様々な反響を呼んでいる。
シーライオン7は、後輪駆動の「SEALION 7」と四輪駆動の「SEALION 7 AWD」の2グレードで展開。全国メーカー希望小売価格は、SEALION 7が495万円(税込)、SEALION 7 AWDが572万円(税込)。ボディカラーは、全4色を取り揃え、内装は人気のブラックで統一している。

高い安全性と耐久性を有するLFP(リン酸鉄リチウムイオン)バッテリーを、板状に並べた「ブレードバッテリー」を搭載するのがBYDの特徴で、最新のバッテリー熱温度管理システムを組み合わせたことで充電時の高い受電能力を実現。シーライオン7は最大受入容量を105kwとし、冬場などでも安定した充電が可能となっている。
デザインはシールや『ドルフィン』と共通する「海洋シリーズ」の要素を取り入れた滑らかなシルエットが特徴。また背の高いSUVでありながら空気抵抗値はCd0.28を実現するなど機能面にも貢献する。このボディワークの実現には、現在BYDのグループ企業となっている日本のTATEBAYASHI MOULDINGによる金型職人の技術が欠かせないものだという。

タッチスクリーン上のUI(ユーザーインターフェイス)が大きく変わり、各種機能も効率よく集約した。回転式の15.6インチマルチタッチスクリーンには、7nmの車載用高性能チップ(8155チップ)を新たに搭載。窓やドアミラーの開閉、チャイルドロックの施錠、開錠、シート関連の操作画面にワンタップで切り替え、操作することができるほか、指一本で窓の開閉やルーフの電動シェードの調整もできる。
さらに新機能として、スマートフォンやスマートウォッチのウォレットにNFCカードを追加することができるようになった。これによりスマートフォンやスマートウォッチ経由での鍵の施錠、開錠、イグニッションONもできるなど、先進性を大幅にアップしているのも魅力だ。
また、35万円のCEV補助金が適用になり、東京都内で購入・登録した場合、国および東京都の補助金45万円を合わせると、最大80万円の優遇が受けられ、実質的な購入価格は415万円からとなる。

そんなシーライオン7の発売にX(旧Twitter)では、「なんでこの車495万なの?(いい意味で)」「モデルYの競合のはずが100万近く安いってのは凄いな」「中身がさらに進化してるのにシールと同じ値段は」などRWDモデルでは500万円を切る価格に驚愕の声が上がっている。
また、「SEAL同様インテリアも悪くないみたい」「内装は結構好きだな」「オーディオはデンマークの高級ブランドディナウディオらしい」や、「率直に言って外見も内装もかっこいい」など高級感のある内外装に対し、高評価の声も多く上がっている。
一方で「このサイズはウチの駐車場には大きすぎる」「すごい魅力的だけど巨大だな。値段据え置きで小さなモデルが欲しい」「全幅、全長がモデルYよりデカいんかい!駐車場入るかな」などセダンの『シール』からさらに大柄なボディサイズに不安を覚える声も見られた。
シーライオン7は1月に開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」などで公開されて以来話題を集めていて、予約受付を開始した3月15日からの1か月間で、すでに100台以上の受注を獲得しているという。