ヒョンデは、フラッグシップSUV『パリセード』の新型を、「ニューヨークモーターショー2025」で発表。パリセード初となるハイブリッドモデルも用意された。
新型パリセードは、全長が約6.4cm、ホイールベースが約6.9cm拡大された。これにより、3列シートの乗員にさらなる快適性を提供するとともに、荷物スペースも拡大している。外観デザインは、大型グリルと縦型LEDデイタイムランニングライトを採用し、力強さと高級感を演出している。

パワートレインには、新開発の3.5リットル V6エンジンを搭載。最高出力287hp、最大トルク260lb-ft(352Nm)を発生する。さらに、パリセード初となるハイブリッドモデルも用意された。2.5リットルターボエンジンと電気モーターを組み合わせ、システム合計出力は329hp、トルクは339lb-ft(460Nm)に達する。ハイブリッドモデルは、高速道路走行時の燃費が30mpg以上を見込んでおり、1回の給油で最大約996kmの走行が可能だという。
室内には、12.3インチのデュアルディスプレイを採用し、運転席前方に曲面デジタルメーターを配置。センターコンソールには15Wのワイヤレス充電パッドを設置し、スマートフォンの急速充電に対応している。また、オプションでBOSEの14スピーカーサラウンドオーディオシステムも用意された。

安全面では、ヒョンデのスマートセンス安全装備に加え、新たに2カメラのドライブレコーダーを標準装備。走行中の常時録画に加え、駐車中も車両センサーと連動して周囲の動きを自動記録する。
さらに、スマートフォンやスマートウォッチで車両の解錠・施錠・エンジン始動が可能なデジタルキー2.0や、車内でのインターネット接続を可能にするWi-Fiホットスポット機能など、最新のコネクティビティ技術も搭載している。

新型パリセードは、従来モデルの好調な販売を受けて開発された。2024年の販売台数は前年比23%増を記録しており、ヒョンデはこの勢いを維持しつつ、さらなる進化を遂げた新型モデルで大型SUV市場での競争力強化を図る。