ホンダアクセスは4月18日、軽自動車の2シーターオープンカー、ホンダ『S660』の緩衝装置(前輪サスペンション)ついて、走行安定性を損なうおそれがあるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2018年6月26日~2022年2月23日に製造されたS660 ModuloX、4531台。
前輪サスペンションにおいて、樹脂製ベアリングの組付方法が不適切なため、ダンパユニットとダンパマウントを締め付けるナット締付時にベアリングが削れ、その破片がワッシャ座面との間に挟まり、ナットの締結力が不足 するものがある。また、当該ナットの締付用工具が不適切なため、ナットの 締結力が不足するものがある。そのため、ハンドル転舵時にダンパユニットのロッド締結部にガタが生じ、締結部近傍に過大な応力が加わり、そのまま 使用を続けると、最悪の場合、当該ロッドが折損し、走行安定性を損なうおそれがある。
改善措置として全車両、前輪サスペンションを対策品に交換する。
不具合の発生件数は8件、事故は起きていない